研究課題/領域番号 |
21K09470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
八木 麻未 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任助教(常勤) (30793450)
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研究分担者 |
上田 豊 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10346215)
平松 宏祐 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10650591)
中川 慧 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30650593)
小林 栄仁 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50614773)
三好 愛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50880712)
木村 正 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90240845)
木村 敏啓 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90584524)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮体がん / 卵巣がん / サバイバー / がん登録 / 生存率 / 産婦人科学関連 |
研究開始時の研究の概要 |
日本における婦人科がんの疫学的解析は少なく、婦人科がんの罹患数・罹患率の推移や生存率について十分に明らかになっていない。さらに、再発に関する不安や心的ストレスを感じているがんサバイバーに対して疫学から得た情報を臨床に還元することは重要である。 本研究はビッグデータを活用した疫学と臨床の両面からの研究として、大阪府がん登録データを用いて子宮体がん・卵巣がんの疫学的解析を行ってその動向を明らかにし、また罹患・死亡率・治療方法の経年変化を検証し、治療効果の長期的評価を行い、さらにはサバイバーに対するサバイバー生存率の情報提供の意義を検証する。
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研究実績の概要 |
2023年度は卵巣がんの解析およびアンケート調査を継続して実施した。 卵巣がんの解析について、組織型別の好発年齢、進行期・組織型別の年齢調整罹患率、進行期・年代・組織型別の10年相対生存率、年齢層・進行期別の治療法割合、進行期・治療法別の10年相対生存率、進行期・組織型別のサバイバー生存率を解析完了した。 アンケート調査について、62通配布し、61通を回収した。回答者背景については以下の通りであった:がんと診断された時期:5年以内 53%、6~10年以内 25%、11年以上前 20%。子宮頸がん 13%、子宮体がん 44%、子宮肉腫 3%、卵巣・卵管がん 38%、外陰がん 2%。診断時の進行期:Ⅰ期 54%、Ⅱ期 5%、Ⅲ期 23%、Ⅳ期 12%、ステージを聞いたが覚えていない 2%、ステージを聞いていない 2%。診断時に生存率について説明を受けたかでは、はいが33%、いいえが39%、わからないが28%だった。「サバイバー生存率」の認知について、資料を読む前から知っていたのは25%、聞いたことはあったが詳しくは知らなかったが26%、知らなかったが43%だった。資料を読んだ理解度は、とても理解しやすいが33% 、まあまあ理解しやすいが57%、あまり理解できないが5% 、全く理解できないは0%だった。自身がかかったがんの「サバイバー生存率」を知ることができたら再発への不安が軽減されると思うか、という質問には86%が肯定的であった。自身がかかったがんの「サバイバー生存率」を周囲の人(家族、パートナー、勤めている会社等)が知っていたら将来の選択肢についてより適切な話し合いができると思うか、という質問には87%が肯定的であった。がんサバイバーは再発に関する不安や心的ストレスを感じており、サバイバー生存率を提示することは非常に重要であると考えられた。
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