研究課題/領域番号 |
21K09515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
瀧内 剛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (40733358)
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研究分担者 |
岡本 一起 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい准教授 (40177085)
木村 正 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90240845)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 分娩発来機構 / MTI-Ⅱ / NF-κB / 炎症 / NF-κB / 炎症関連性妊娠合併症 / MTⅠーⅡ / NF-κB 炎症 / NF-kB |
研究開始時の研究の概要 |
まず、妊娠中と分娩前後のマウス・ヒト検体でMTI-Ⅱ発現とNF-kB活性を検討しMTI-Ⅱの分娩制御機構への関与を検討する(令和3-4年度)。次に、炎症関連性妊娠合併症におけるMTI-Ⅱの関与を検討し(令和3-4年度)、最終的には6A-8Rによる炎症関連性妊娠合併症への治療効果・安全性を検討する(令和3-5年度)。
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研究成果の概要 |
我々は、哺乳動物に普遍的に存在しNF-κBの転写活性を阻害する核内タンパクMTI-Ⅱの活性部位を利用したペプチド(6A-8R) 投与により、リポ多糖類(LPS)を用いた炎症誘発性早産モデルマウスの早産が抑制されることを初めて証明した。早産予防薬の開発が期待される。一方、MTI-Ⅱノックアウトマウスは早産にならなかったため、MTI-Ⅱを介したNF-κB活性調節経路は分娩制御に必須ではないことが推測された。早産予防薬として6A-8Rを実用化するために、分娩制御機構におけるMTI-Ⅱの役割について更なる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分娩発来機構には、炎症などを調節する転写因子であるNF-κBの関与が報告されているがその分子機序は明らかではない。そのため、炎症関連性妊娠合併症(早産など)に有効な治療法を確立できていない。我々は、哺乳動物に普遍的に存在しNF-κBの転写活性を阻害する核内タンパクMTI-Ⅱの活性部位を利用したペプチド(6A-8R) 投与により、リポ多糖類(LPS)を用いた炎症誘発性早産モデルマウスの早産が抑制されることを初めて証明した。本薬剤の臨床応用を目指し研究を継続することにより、安全な出産を実現可能とする新規の早産予防薬が開発される可能性がある。
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