研究課題/領域番号 |
21K09620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
松塚 崇 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (80336461)
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研究分担者 |
長谷川 泰久 朝日大学, 歯学部, 教授 (10261207)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | Sentinel lymph node / Lymphatic metastasis / Neck dissection / Micrometastases / Oral carcinoma / 微小転移 / 頭頸部がん / 口腔癌 / センチネルリンパ節 / 病期分類 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ節転移の病理像は数個の腫瘍細胞が存在する状態から占拠した状態まで様々である。乳がん領域ではリンパ節の微小転移を定義し治療方針を区別している。現在のところ頭頸部がんではその定義はなく取り扱いも定まっていない。そこで本研究ではふたつの先行試験の対象からセンチネルリンパ節(SN)の情報を取得し、データベースの臨床情報を照合して予後と転移病巣の関係について解析し、頭頸部がんにおける微小転移を定義する。そしてSNが微小転移とみなされた場合に頸部郭清の省略が可能かを検証する前向き比較試験をデザインする。
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研究成果の概要 |
センチネルリンパ節(SN)の転移が微小であるときにはSNより下流の郭清を省略できないか、微小転移の定義について先行研究データから付随的に集計した。先行3試験でSNに転移があり頸部郭清を行った55例を対象に、非SNの転移は9例、術後頸部再発は10例あり、NSNの潜在転移は29%(16/55)に認めた。SN内の病巣はITCから15mmで平均3.8mmであり、SMSNが0.9mm以下で非SNの潜在転移は8%(1/12例)であった。SN転移が単発に限ると、SN内の病巣が3.0mm以下の18例で非SNの潜在転移は0%であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
潜在転移リスクのない微小転移の定義についての提案は①SN転移が単発であり②SN内の病巣が3.0 mmかそれより小さいときである。これからもSNの情報を収集し頭頸部癌の微小転移を定義したい。本研究結果からSNの転移が微小であるとき、SNより下流の郭清を省略できる可能性がある。この結果を基にSNが微小転移であった際に、頸部郭清を省略するか、画一的な頸部郭清術を行うかとの治療法の比較・検証を行う前向き比較試験をデザインし次の研究に継承する。
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