研究課題/領域番号 |
21K09720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
井上 幸次 鳥取大学, 医学部, プロジェクト研究員 (10213183)
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研究分担者 |
宮崎 大 鳥取大学, 医学部, 教授 (30346358)
春木 智子 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (90838153)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 感染性角膜炎 / 単純ヘルペスウイルス / 角膜潰瘍 / 眼感染症 / RNA網羅解析 |
研究開始時の研究の概要 |
眼感染症におけるホスト側の反応を検出することによって、感染・非感染の鑑別や起因微生物の同定ができないかを検討するため、患者病巣(結膜ぬぐい液、角膜擦過物、前房水、硝子体液)から得られた試料を用いて次世代シークエンサーを用いたRNA(mRNA及びmiRNA)の網羅的解析を行って検討する。更に網羅的解析により同定されたRNA種のreal-time RT-PCRによる評価を行う。得られたデータをAIを用いて、教師あり機械学習を行い、これにより非感染、感染の分類及び起因微生物の分類、が可能な発現プロファイル及びネットワーク特徴量を同定する。
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研究成果の概要 |
感染性角膜炎をより適切に診断、及び管理するため、病原体およびホストの反応面から分子生物学的手法により、病態の検証を図った。病原体種別には、PCRを用いたsequencingによる同定手法の探索及び至適化を図った。病態面においては、特に単純ヘルペスに関して、分子病理と臨床的特徴、予後との関連を明らかにした。さらに、臨床検体からのRNA網羅的解析の至適化を図った後、各種病原体において特徴的に活性化される分子経路、さらに、ステロイド治療の開始の選択に利用可能な分子経路の探索を図った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
角膜混濁は失明原因の上位を占めており、感染性角膜炎はその重要な原因となる。適切な診断及び治療の選択が視力予後の改善に必須である。一方、いかに診断し、治療するのかに関して十分な指針は策定されていない。そこで、原因病原体の同定手法の確立と評価、さらには分子病態の探索を試みた。これにより、より妥当性のある診断及びマネージメント手法の設計に資する分子病態を明らかにした。
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