研究課題/領域番号 |
21K09917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
福原 大樹 岡山大学, 大学病院, 助教 (10779721)
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研究分担者 |
中原 桃子 岡山大学, 大学病院, 医員 (00885139)
森田 学 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (40157904)
福原 瑶子 (内田瑶子) 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (60779742)
江國 大輔 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (70346443)
片岡 広太 岡山大学, 歯学部, 客員研究員 (80744185)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 歯周病 / 酸化ストレス / 受動喫煙 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「酸化ストレス可視化マウス」を用いて、受動喫煙による生体反応をリアルタイムにモニタリングする。歯周病のリスク因子のなかで機序が未解明の受動喫煙、特に三次喫煙の影響を調査し、また、加齢による「酸化ストレス」の影響差を調べる。その際、ルシフェリンという発光基質を用いて、生体組織や細胞に加わる、副流煙による刺激の動態を詳細に捉える。
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研究成果の概要 |
高齢の酸化ストレス可視化マウスを用いてリアルタイムに酸化ストレスをモニタリングし、三次喫煙と歯周病および全身への影響を調べた。酸化ストレス可視化マウスを以下の3群に分類した;①コントロール群(C群)、②歯周病群(P群)、③三次喫煙+歯周病群(三次+P群)。マウス体表における酸化ストレス発光量の増加率は、C群およびP群と比較して三次+P群は有意に高かった。血清中の酸化ストレスインデックスは、P群と比較して三次+P群は有意に低かった。歯肉組織において、酸化ストレスの指標となる遺伝子HO-1の発現量は、各群の比較において有意な変化を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病のリスク因子のなかで機序が未解明である受動喫煙、特に残留受動喫煙(三次喫煙)の影響を調査し、さらに加齢による「酸化ストレス」の影響差を調べた。酸化ストレス可視化マウスを用いることにより、三次喫煙の影響をリアルタイムに確認できる。本研究において、三次喫煙と歯周病が組み合うことにより有意に酸化ストレス状態へ移行することが確認できた。一方で、血清中の酸化ストレスは逆に三次喫煙の影響により低下することも確認された。これらのことから、全身における酸化ストレスと抗酸化能の影響をより詳細に調査する必要があることが分かった。
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