研究課題/領域番号 |
21K09920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
高木 理英 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00569080)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ドーパミン(DA, dopamine) / 好中球性炎症 / ドーパミンD1様受容体 / ドーパミンD2様受容体 / Th17 / ドーパミン(DA, dopamine) / ドーパミンD2様受容体2 / ドーパミンD1様受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
神経伝達物質の一つであるドーパミンは抗原提示相に作用すると、未熟CD4+T細胞から寄生虫感染防御のためのTh2と細胞外細菌進入防御のためのTh17を誘導する。不適切なTh2,Th17応答はそれぞれアレルギー疾患や好中球性炎症の発症を誘導するが、我々はドーパミンD1様受容体拮抗薬であるSCH23390がTh2応答およびTh17応答を抑制し様々な好中球性炎症の病態を改善させる事を明らかにしてきた。 本研究では3種類のドーパミンD2様受容体(D2, D3, D4) の中で、ドーパミンD2受容体に焦点を当てドーパミンD2受容体の活性化による好中球性炎症抑制機構を解析する。
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研究成果の概要 |
ドーパミンが抗原提示相に作用すると未熟CD4+T細胞から寄生虫感染防御のためのTh2と、細胞外細菌進入防御のためのTh17を誘導しアレルギー疾患や好中球性炎症(自己免疫病を含む)を発症させる。その経路に作用するドーパミンD1様受容体(D1R)の拮抗薬はTh2応答およびTh17応答を抑制し好中球性炎症の病態を改善させる。ドーパミンD1R拮抗薬はドーパミンD2様受容体(D2R)の相対的な活性化を誘導するため、ドーパミンD2Rの活性化がその改善に関与していることが示唆されるがその詳細は不明であった。本研究ではドーパミンD2Rに焦点を当てドーパミンD2Rの活性化による好中球性炎症抑制機構を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好中球性炎症を主体とする疾患は多く、自己免疫性好中球性炎症(多発性硬化症、1型糖尿病、自己免疫性腎炎)、非自己免疫性好中球性炎症(歯周病、化膿性アトピー性皮膚炎、好中球性気道炎症、子宮内膜症、副鼻腔炎、ニキビ) などに大別される。好酸球性炎症の特効薬として副腎皮質ステロイドがある一方で好中球性炎症に対する安価な特効薬は未だに知られていない。本研究では好中球性炎症モデルとして、歯周病のラットモデルを扱った。歯周病はヒトにおける感染症の中で最も有病率が高く脳梗塞や心筋梗塞に加え認知症などの発症リスクを上昇させる。その効果的な予防薬・治療薬の開発に研究成果を繋げる事に社会的意義を見出した。
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