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骨形成促進および骨リモデリング機能を有するバイオメタルを用いた顎骨再建療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K09934
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関広島大学

研究代表者

土井 一矢  広島大学, 医系科学研究科(歯), 講師 (80444686)

研究分担者 久保 隆靖  広島大学, 病院(歯), 講師 (60240876)
沖 佳史  広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (80806571)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードチタン多孔体 / 生体活性 / 骨再建 / インプラント
研究開始時の研究の概要

三次元的網目状構造を有する生体活性チタン多孔体は,優れた骨伝導を有しており,骨再建後のインプラント体の埋入および骨支持が可能である.本材料は生体活性を有しており,骨代謝活性の低下している部位や荷重負荷のある環境においても,確実に骨再建およびインプラント体を支持することが期待できる.本研究では,生体活性チタン多孔体を用いて,骨粗鬆症モデルにおける骨形成および骨結合の評価,また荷重条件下モデルでのインプラント支持および材料内部の骨組織のリモデリング状態を評価する.以上より,インプラント機能支持を確実とする,骨形成促進および骨リモデリング機能を有するバイオメタルを用いた顎骨再建療法の確立を目指す.

研究実績の概要

動物実験モデルでの骨形成促進および骨結合の検討を実施した.雌性ニュージーランドホワイトラビット24羽を準備し,実験動物12羽の卵巣摘出術を行い,90日間低カルシウム食を摂取させ,骨粗鬆症モデルを準備した.残りの実験動物12羽には偽手術を実施した.各動物両側大腿骨に貫通する円柱状骨欠損(直径6 mm,深さ6 mm)を形成し,骨再建材をそれぞれ埋入した.埋入条件は,中空チタン多孔体(control,直径6 mm,高さ6 mm,内毛径3 mm),中空生体活性チタン多孔体(直径6 mm,高さ6 mm,内毛径3 mm)とした.チタン多孔体は樹脂含浸置換法により気孔率85%の形態を製作付与した.生体活性処理は,チタン多孔体を60℃.24時間,5N 水酸化ナトリウム溶液に浸漬することにより行った埋入から4週後,中心部へ直径3 mm, 長さ6 mmの歯科インプラント体を埋入した.初期固定の評価として共振動周波分析(RFA)を実施した.荷重モデルとして,インプラント体にヒーリングアバットメントを装着し,定期的荷重を付与した.埋入から4週後,組織ブロックを採取,マイクロCT撮影を行った(n=12).その後,組織ブロックを採取し,非脱灰研磨標本を作成しトルイジンブルー染色を行い,骨支持状態を評価した.評価項目:骨結合性の評価:共振周波分析によるインプラント安定係数の測定,組織学的評価:骨形成状態の様相を光学顕微鏡による観察,組織形態計測学的評価:組織標本およびマイクロCT解析による新生骨骨面積の測定,骨接触率測定,とした.結果において,生体活性チタン多孔体部では,インプラント体および骨再建部の骨接触率,また骨組織およびチタン多孔体部の骨接触率,がcontrolチタン多孔体の同測定結果と比較して高い値を示し,インプラント体を良好に支持していた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

組織評価ならびデータ測定に時間を要しているため.

今後の研究の推進方策

測定したデータをまとめ,研究成果を国際雑誌へ投稿する準備を進める.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Implant Stability Following Osseointegration of Dental Implants in Bone Sites Reconstructed with Novel Porous Titanium Scaffold2022

    • 著者名/発表者名
      Wakamatsu Kaien、Doi Kazuya、Kobatake Reiko、Makihara Yusuke、Yoshiga Chihiro、Tsuga Kazuhiro
    • 雑誌名

      Journal of Hard Tissue Biology

      巻: 31 号: 2 ページ: 115-120

    • DOI

      10.2485/jhtb.31.115

    • ISSN
      1341-7649, 1880-828X
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 新規チタン多孔体による骨再建部位におけるインプラント支持の検討2021

    • 著者名/発表者名
      若松 海燕,土井 一 矢,久保 隆靖,牧原 勇介,沖 佳史,梅原 華子,小畠 玲子,津賀 一弘
    • 学会等名
      第 51 回公益社 団法人日本口腔インプラント学会学術大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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