研究課題/領域番号 |
21K09966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
岡崎 定司 大阪歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (80169094)
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研究分担者 |
小林 靖之 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 総括研究員 (00416330)
PEZZOTTI G. 京都工芸繊維大学, 材料化学系, 教授 (70262962)
小正 聡 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70632066)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ラマン分光法 / 大気圧プラズマ処理 / Raman分光法 / 純チタン金属 / インプラント材料 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究の目的は、濃アルカリ処理を施すことでナノ構造を析出させた純チタン金属表面へのUV処理および大気圧プラズマ処理がインプラント埋入周囲組織に与える影響をこれまでの評価のみではなく、ラマン分光法により、ハイドロキシアパタイトの結晶性や配向性、骨基質タンパク質の成熟度を調べることで、インプラント材料の表面処理の明確なエビデンスの解析を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では,純チタン金属表面に対する大気圧プラズマ処理時の窒素添加が,骨形成にどのような影響を与えるのかを検討した.市販のJIS2級純チタン金属板を実験試料とし,小型のプラズマ照射装置であるPiezobrush PZ2(アルス社,日本)を用いて材料表面から 5mmの間隔をあけて30秒間照射を行った大気圧プラズマ処理群(プラズマ),大気圧プラズマ照射と同時に窒素を噴射した群(窒素プラズマ),未処理群(純チタン)の3群を設定した.表面観察の結果,表面構造の変化および粗さに著明な群間差は認めなかった.一方で,XPS解析においてプラズマ群と窒素プラズマ群ではCのピークの減少と,OHのピークの増加が観察された.また,窒素プラズマ群では,Nのピークが増加した.接触角に関しては,両プラズマ群は純チタン群と比較して有意に低い値を示すとともに,両プラズマ群において高い表面エネルギーを示した.ラット骨髄細胞を使用したin vitro評価では,細胞の初期接着,硬組織分化誘導能のマーカーおよびアパタイト形成能の評価は,両プラズマ処理群で純チタン群と比較して有意に高い値を認め,窒素プラズマ群で最も高い値を認めた.また,ラットを使用したin vivo評価においても,新生骨の形成量が両プラズマ群において純チタン群と比較して有意に高い値を示し,窒素プラズマ群で最も高い値を示した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
京都工芸繊維大学でのラマン分光法の使用については順調に進んでいる.我々はインプラント材料表面に抗菌性と硬組織分化誘導能を与える手法として,窒素プラズマに着眼し,純チタン金属への窒素プラズマ処理が硬組織分化誘導能に与える影響についてラマン分光法をはじめとした解析項目から検討した.今後,論文を作成するとともに,実験の継続を予定している.
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今後の研究の推進方策 |
京都工芸繊維大学のみならず,大阪市産業技術研究所においてもラマン分光法を行えるようになった.様々な表面処理とアパタイト形成能の関係について計測を継続していく予定である.
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