研究課題/領域番号 |
21K10005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
石井 正和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
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研究分担者 |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 脂肪分化 / 活性酸素種 / 分化 / ミトコンドリア機能 / ROS / 細胞内エネルギー代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
顎骨骨髄間葉系幹細胞(MBMSC)を用いた顎骨増生治療を成功させるためには、MBMSCの分化制御機構を解明し、移植による骨増生効果を一定に保つことが重要である。 細胞機能を維持するために必要なエネルギー量は細胞によって異なり、分化等の細胞機能が大きく変化する際には、エネルギー代謝機能の転換が起こるが、MBMSCの分化制御とエネルギー代謝機構の関係は不明である。 本研究では、MBMSCの分化制御機構を細胞内エネルギー代謝変化の面から解析し、エネルギー代謝を調節することによって分化能制御の可能性を検討し、最終的にMBMSC移植による骨増生効果をコントロールする技術の開発をおこなう。
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研究成果の概要 |
間葉系幹細胞(MSC)は生体内の様々な組織に存在し、骨、軟骨、脂肪などの組織に分化することができる。異なる組織中に存在するMSCは、発生学的起源の違いにより異なる特性を示すことが報告されている。顎骨骨髄中に存在するMSC(MBMSC)は、脂肪細胞にほとんど分化しないことが明らかとなっているが、MBMSCの脂肪分化抑制メカニズムは十分に解明されていない。本研究によって、脂肪分化誘導によるNOX4由来のROS産生増加の抑制がMBMSCの脂肪分化能の低下を引き起こす可能性があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、脂肪分化誘導によるNOX4由来のROS産生増加の抑制がMBMSCの脂肪分化能の低下を引き起こす可能性があることが明らかになり、MBMSCの組織特異的な特性を解明するための重要な手がかりとなった。従って、本研究は学術的・社会的意義の高いものである。
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