研究課題/領域番号 |
21K10037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
足利 雄一 北海道大学, 歯学研究院, 准教授 (70372258)
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研究分担者 |
本間 明宏 北海道大学, 医学研究院, 教授 (30312359)
鈴木 崇祥 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (30581037)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 近赤外光線免疫療法 / 穿刺シミュレーション / 穿刺ガイドプレート / ナビゲーションシステム / アルミノックス治療 / ファントム模型 / 治療補助システム / シュミレーション模型 / サージカルガイド |
研究開始時の研究の概要 |
近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)は近赤外光で活性化されるIRDye700DX(IR700)とがん細胞に発現する抗原を認識するモノクローナル抗体の結合体を投与し、がん組織へ集積させた後に近赤外光を照射することで、標的細胞特異的な細胞死を誘導する治療法である。高い抗腫瘍効果が期待される一方で、シリンドリカルディフューザーを穿刺する際の技術的な課題が残る。本研究では、NIR-PITを安全かつ確実に行えるよう医用画像データから得た3次元データを応用し、シミュレーション模型やオーダーメイドの治療補助装置を開発し、その有効性と安全性を明らかにするための基盤研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、頭頚部癌に対する近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)を安全かつ確実に行うために、医用画像データから得た3次元データを応用し、シミュレーションソフトや治療補助装置の開発を行った。本研究で、穿刺シミュレーション用ファントム模型の製作、術中CT撮影の際にメタルアーチファクを生じさせない非金属製開口器の製作、穿刺シミュレーションソフトの開発、穿刺治療計画通りに治療を行うための穿刺ガイドプレートの開発、ナビゲーションシステムを応用した穿刺システムの開発を行った結果、穿刺治療計画通りにニードルカテーテルの穿刺を行えるようになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)は,近赤外光を用いてがん細胞を選択的に死滅させる全く新しいがん治療法である。しかしながらこの治療の問題点は,深部の病変に対して確実にニードルカテーテルを穿刺する際に穿刺方向,深度の把握が非常に困難であることにある。今回NIR-PITにおいて3Dデータを用いて様々な治療補助システムを開発したことで、安全で確実な治療を行えるようになり、今後は患者負担も少なく,治療成績の向上にもつながる治療が可能になると予想される.
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