研究課題/領域番号 |
21K10056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 公治 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (90235341)
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研究分担者 |
金 ミンジョン 藤田医科大学, 医学部, 客員助手 (50970175)
椎名 哲郎 藤田医科大学, 医学部, 助手 (10969843)
田母神 菜帆 藤田医科大学, 医学部, 助手 (20969753)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エアロゾル / サージカルスモーク / COVID-19 / 歯科診療 / 吸引装置 / 微粒子可視化システム / 感水試験紙 / エアロゾル感染 / SARS-CoV-2 / 感染 / 歯科処置 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科処置時の新型コロナウイルスエアロゾル感染の可能性について一定の見解は出ていない。診療室に設置された口腔外バキュームは、エアロゾル拡散抑制効果に加え、処置後の強制排気に利用することでエアロゾル感染予防に有用であると考えられる。 エアロゾルが発生する処置後には30分の換気が推奨されているが、エアロゾルの拡散、減少については検証されていない。また、歯科診療ガイドラインでは切削時の注水量を意識すべきとの記載はあるが適切な注水量は示されていない。 エアロゾルの発生と拡散に関して、最適な注水量を確定し口腔外バキュームによる強制排気の効果を確認し歯科診療時のエアロゾル感染予防対策を確立する。
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研究成果の概要 |
歯科診療時のエアロゾルやサージカルスモークの飛散状況と吸引装置(口腔内、外バキューム)による飛散抑制効果を微粒子可視化システムと感水紙試験により観察した。 エアロゾルは口腔内バキューム使用時に全方向で飛散量は減少、口腔外バキューム単独使用でも一定の飛散量減少効果が確認され、併用でさらに減少した。サージカルスモークは、口腔内バキューム単独使用時に術者顔面まで上昇していたが、口腔外バキューム単独使用時にはほとんどが吸引され、併用で飛散量はさらに減少した。口腔内、外バキュームの併用が、エアロゾル飛散やサージカルスモーク曝露を顕著に減少させることが視覚的、定量的に確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科領域では様々な処置でエアロゾルが発生するため、飛沫、接触感染防止のための標準予防策に加えて、換気、口腔外バキュームの活用が推奨されているが、エアロゾルについての気流解析、換気と口腔内、口腔外バキューム併用によるエアロゾル拡散抑制効果については十分な検証が行われていなかった。 歯科診療中のエアロゾルやサージカルスモークの発生と拡散についての気流解析と換気や口腔内、口腔外バキューム併用によるエアロゾル拡散抑制効果を検証した今回の研究は、歯科診療中のエアロゾル感染予防対策確立に寄与するものであり、ウイズおよびアフターコロナ時代の歯科診療における感染症対策として有益と考える。
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