研究課題/領域番号 |
21K10157
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
坂東 加南 東北大学, 大学病院, 助教 (20772198)
|
研究分担者 |
黒石 智誠 東北大学, 歯学研究科, 講師 (30400261)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | アレルギー / レジン |
研究開始時の研究の概要 |
レジンアレルギーがはじめて報告された1941年以降レジンアレルギーの解明のための研究はほとんどなされていない。本研究ではレジンアレルギーマウスモデルの作製を試みる点、およびレジンがアレルギーを誘導するという既成概念にとらわれず、逆転の発想でレジンによる他のアレルギーに対する免疫増強効果の機序を解明することを目的とする。
|
研究実績の概要 |
レジンは医療現場において歯科治療や人工関節、日常生活においてジェルネイルなどに広く 利用され、直接生体に触れる機会は多い。その一方で、副作用であるレジンアレルギーが多数報告され大きな問題となっているが、未だに発症機序は明らかになっておらず適切な治療 法も確立されていない。レジンは、細胞刺 激性は強いが、アレルゲンとしての強さは弱いた め、有効な動物モデルがなく、レジンアレルギーの研究はほとんど進んでいない。申請者らは、レジンの細胞 刺激性に着目して、レジンがアレルゲンとしてではなく免疫増強剤として 金属アレルギーを悪化させることを明らかにしてきた。そこで本研究では、 (1)レジンアレルギーのマウスモデルの確立 (2)レジンによる免疫増強効果の機序解明により、 「アレルゲン」および「免疫増強剤」としての2つの新しい視点から、レ ジンによるアレルギーの病態および機序を明らかにし、予防法および治療法を提供することを目的とする。 当該年度は、レジンアレルギーのマウスモデルの作成を中心に取り組んだ。レジンの種類(methacrylate(MMA),hydroxyethyl mathacrylate(HEMA))、投与方法(皮内投与・腹腔内投与)、免疫増強剤併用(フロイントアジュバント・LPS)、投与形態 (モノマー・ナノ粒子)を組み合わせてマウスに投与し、感作する。7日後に、これらアレルゲンを耳介部に接触性皮膚炎を誘導し、耳介部の腫脹を測定した。これらの条件の組み合わせでは、レジンアレルギーを発症することはできなかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた実験条件では、予定していた結果が得られたかったため、やや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
レジンによる免疫増強効果については、機序について検討していく予定である。 レジンアレルギーマウスモデルの確立については、当初計画した方法では難しいため、別の形態(エアロゾル)で更なる検討を進めていく予定である。
|