研究課題
基盤研究(C)
癒合歯はヒトの顎が進化の過程で短縮してきたことにより、歯胚同士の間隔が狭くなったために隣り合う歯胚が癒合するとする人類の歯の退化の1つの現象とする考え方もあることからその遺伝因子の解明は歯科にとどまらない人類学・人類遺伝学、人類進化学、分子生物学においても大きな学術的波及効果が期待できる。日本人での発症率・出現頻度が高い疾患であれば、本研究成果が国民に還元できるところは大きく、その解明は急務である。
癒合歯は、顎顔面領域に見られる不正咬合を惹起する頻度の高い疾患の一つであるにもかかわらず、原因は全く分かっていない。興味深いことに日本人に多く、家族性を認めることから、遺伝的関与は明らかである。一方、“全エクソンシーケンス(Exome sequencing)”により、家族性稀少疾患の原因遺伝子同定の成功例が数多く報告されるに至っている。本申請課題では、不正咬合の原因ともなる癒合歯について、下顎癒合永久歯前歯の家族性を呈する2家系、ならびにsporadic な対象者について、次世代シーケンサーによる全エクソンシーケンスにより、候補遺伝子を抽出した。
癒合歯はヒトの顎が進化の過程で短縮してきたことにより、歯胚同士の間隔が狭くなったために隣り合う歯胚が癒合するとする人類の歯の退化の1つの現象とする考え方もあることからその遺伝因子の解明は歯科にとどまらない人類学・人類遺伝学、人類進化学、分子生物学においても大きな学術的波及効果が期待できる。さらに、不正咬合の病態理解や次世代に向けた新しい治療方法の足掛かりとする。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 7件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 9件)
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