研究課題/領域番号 |
21K10281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田川 まさみ 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90261916)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | プロフェッショナル・アイデンティティ / 医学教育 / 経験 / 評価尺度 / 地域医療 / アイデンティティ / プロフェッショナリズム / 医師育成 |
研究開始時の研究の概要 |
医師の専門的職業人としての利他的価値観や内面化された行動規範、社会性、自律性を示すprofessional identity formation (PIF)は、医師育成の目標であり国際的にも注目されている。本研究では地域医療に従事している医師、医学部学生、研修医を対象としたPIF評価のアンケート調査により、PIFの現状を明らかにするとともに、これまでのデータとの比較により、地域医療での臨床経験がPIFに及ぼす効果を明らかにする。さらに、医学生、研修医の分析によりCOVID-19感染により研修環境が大きく変化する中で直面しているプロフェッショナルな医師育成の課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
自治医科大学卒業生、自治医科大学及び鹿児島大学医学部6年次学生、研修医のprofessional identity formation (PIF)の解析のために、PIF尺度27項目、年齢、臨床経験及び地域医療従事年数、専門領域等のアンケート調査を2022年、2023年に実施した。 PIFのDeveloping Score(DS)は医学生は大学間、自治医科大学学生と研修医との差異は認めなかった。35歳未満の自治医科大学卒業生では地域医療従事年数及びプライマリケア医であることがDSスコアの有意な因子であった。2016-18年の鹿児島大学の調査結果と本研究での医学生のスコアには有意な差はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医師の専門的職業人としての利他的価値観や内面化された行動規範、社会性、自律性の獲得を示すPIFは医師育成の目標であり 国際的にも注目されている。研究責任者がKeganの人のらせん型発達モデルを基に開発した医師のPIFを定量的に評価する総合的成長尺度DSと4つのStage attributes specific scalesを用いて、地域医療研修の重要性と、現在直面している急激な教育・研修環境の変化における医師育成の課題をPIFの観点から明らかにすることを目的とした本研究は、プロフェッショナルな医師育成のための学部教育、臨床研修及び専門研修、生涯教育向上への有用な情報を提供する。
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