研究課題/領域番号 |
21K10333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
池田 礼史 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80789529)
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研究分担者 |
加藤 律史 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10286049)
筒井 健太 埼玉医科大学, 医学部, 客員准教授 (30534284)
森 仁 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50900148)
千本松 孝明 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70216563)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 遠隔モニタリング / 植込み型心臓電気デバイス / 患者アクティビティー / COVID-19 / COVID 19パンデミック / 植込み型心臓デバイス / 遠隔診療 / Covid 19パンデミック / 遠隔モニタリングシステム / 植え込み型心臓デバイス |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウィルスによる重症化リスクの高い高齢者や心臓疾患患者においてはその生活行動様式に与える影響が著しく強く、それに伴う体力や活動能力の低下、フレイリティーの増悪、二次的な合併症の発症などが危惧されている。 当研究は、植込み型心臓デバイスに搭載された遠隔モニタリングシステムと患者アクティビティー機能を活用することで、①蜜を避ける行動変容でも、②アクティビティーを維持し、③陰性イベントを避け、陽性イベントを増やすことができる、④対面診療をできるだけ避けた、ウィズコロナ/アフターコロナ時代の遠隔診療のモデルを確立することは可能なのか、という問いに対する実証実験である。
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研究成果の概要 |
植込み型心臓電気デバイスでは患者アクティビティー(PA)が評価可能であり、遠隔モニタリング(RMS)で観察可能である。PAは予後予測因子と報告されているものの、詳細な調査報告は少ない。当センターにて、2022年8月以降21例への腕時計型歩数計を用いた運動指導にて虚弱と判定された患者の数は 6 か月時点で 5 人から 1 人に減少した。歩数計とA社B社のPA値とを比較すると、それぞれは相関(A:r=0.88, p< 0.001, B:r=0.41, p=0.022)したが、近似線は一致しなかった。その臨床評価は各社ごとに変更する必要があり、その内容を第88回日本循環器学会学術集会で発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遠隔診療の拡充は重要な医療課題であったが、2020年発生した新型コロナウィルスによる特に高齢者の重症化や行動制限による心肺・運動機能低下、フレイルの増悪など、さまざまな問題の発生が想起されていた。当研究では、植込み型心臓電気デバイスをもつ高齢患者の患者アクティビティーの低下とそれらの患者のイベント増加を確認することができた。また運動器具を使用し、遠隔情報を用いた運動指導が安全に施行でき、フレイルが改善できることを証明した。さらに、すべてのメーカーにおいて同じ基準が適応できないことを明らかにし、メーカー毎に評価基準を変更するべきであることを明らかにしたことはこの研究による重要な発見である。
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