研究課題
基盤研究(C)
不登校予防のための教育・医療機関が連携した不登校を予防する心身症早期介入のための思春期健診を社会実装させるための課題解決を行う。研究1:家庭と教育機関が連携した思春期心身症への学校用対応マニュアル作成する。研究2:質問紙の点数計算と集計が自動でできるアプリを開発する。プライマリケア医用の心身症診療用の医療機器整備と、診療教育システムを構築する。研究3:改新された思春期心身症へ早期介入のための学校健診を全国的に実装し、評価する。
私達は、不登校予防的支援として教育と医療が連携して早期医療介入する学校健診システムを開発した。現在までに15.375人が参加し、不登校のリスクが高い思春期の子供に対して学校医から専門医が連携する早期医療介入は不登校予防に有用であることを検証できた。主な成果物は、自記名式心身健康調査表の開発である。ICTで使用でき、身体症状・学校で困ること・げんき度の3因子25項目で構成され、心身症を識別できる質問紙とは相関係数は0.81で、カットオフ値を26点(感度84.1%・特異度85.1%、AUC 0.92)を設定でき高い信頼性を検証できた。今後、全国展開できるように事業化を目指していく。
思春期のメンタルヘルス悪化への予防措置は、緊急課題である。不登校や心身症の初期には、身体症状を訴えることが多いが、適切に対応されずに重症化しているのが現状である。自殺や不登校につながる心身症発症前の身体症状へ適切に医療介入することで、周囲には話せない心身の不調を伝える機会となる学校健診の心身症早期介入効果の有用性が確認されたことは医学的意義が大きい。思春期の心身症予防の学校健診が実装することで、子どもは、家庭・教育・医療という異なる視点から見守られ三位一体の養育環境で育まれる。少子化が進む日本では、子どもの養育環境を整えることは、将来の日本社会を創成する社会的意義は莫大である。
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すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 1件)
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