研究課題/領域番号 |
21K10514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
奥田 勝博 旭川医科大学, 医学部, 助教 (00389115)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Orbitrap LC-MS/MS / メタボローム / 薬毒物スクリーニング / ミックスモードカラム / メタボローム解析 / オービトラップ |
研究開始時の研究の概要 |
電場型フーリエ変換質量分析計(Orbitrap LC-MS/MS)を最大限に活かして、法医実務と研究の両立を図ることを目的とする。 まず、超高性能液体クロマトグラフと超高分解能質量分析計に2種類の分離特性を併せ持つミックスドモードカラムを導入することで、短時間かつカラム交換無しで、医薬品等に加え、糖やアミノ酸、有機酸などの高極性化合物の分析を試みる。 本機の質量電荷数m/z 292.04031とm/z 292.02656の2化合物を識別可能なほどの高分解能を活かし、オンラインデータベースと多変量解析ソフトウェアによる死因別メタボローム解析を行い、死因診断に有用なバイオマーカーの検索を試みる。
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研究成果の概要 |
Orbitrap LC-MS/Mを使用した薬物スクリーニングメソッドの開発として、ミックスモードカラムを利用した保持・分離条件を確立し、カラムの付替えをせずに2つの溶出時間が得られるメソッドを開発した。その分離・分析条件を用いて、司法解剖の鑑定のための薬毒物スクリーニングを施行し、約800例分のスキャンデータを蓄積した。死因別にそれらのデータを網羅的に解析したところ、死因によって減少傾向または上昇傾向にあるいくつかの化合物が見出されたが、その特異性は完全ではなく、腐敗による影響の除去が大きな課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で確立した分析条件は、高極性化合物から低極性化合物まで幅広く保持・分離することができ、スキャンデータであることから事後に様々な解析が可能である。今後もデータを蓄積していくことで、死因診断マーカー発見の重要な礎になると考えられる。
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