研究課題/領域番号 |
21K10574
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
西村 宣子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (90827677)
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研究分担者 |
富樫 恵美子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (60839166)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リフレクション / 経験学習 / 看護管理者 / 意識変容 / 行動変容 / 看護師長 / 看護管理者研修 / アクションリサーチ |
研究開始時の研究の概要 |
看護マネジメントリフレクションは、看護管理者が自己の管理実践の内省から概念化(意識変容)して得られた「知」を、新たな状況に適応させる(行動変容)ことを期待するが、現状は行動変容に至らないことが多い。そこで本研究の目的は、看護管理者が状況の変化や突発する問題に対して、経験から得た「知」を活かして柔軟に対応できる看護管理実践能力の向上を目指して、意識変容から行動変容につながる看護マネジメントリフレクション研修プログラムを開発することである。
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研究実績の概要 |
【目的】今年度研究は,昨年度質的記述的分析により明らかにした、看護師長のリフレクションの課題と行動変容への促進要因を踏まえ、行動変容につながる看護マネジメントリフレクション研修を試行する介入研究である。 【方法】県内300床以下の中規模病院の看護師長14名対象に10月・11月・12月と3回の看護マネジメントリフレクション研修を開催した。研修プログラムの構成は、第1回目は看護マネジメントリフレクションの基本的な考え方、メタ認知についての講義と演習(自分自身を知る、事例検討、グループリフレクション)とし、第2回目は看護マネジメントリフレクションの評価・分析についての講義と各自の事例をプロセスレコードにおこし、プロセスレコードを用いたグループリフレクションの実施、第3回目は看護マネジメントリフレクションによる自己の気づきをどのように行動変容につなげるかについて、マトリックス指標を用いた演習を実施した。 【結果】研修参加者:性別:男性1名、女性13名、看護師経験年数:25.57±5.12年、看護師長経験年数:5.43±2.29年であった。研修ごとに自記式質問紙調査を実施した。質問紙調査の自由記載の内容分析においては、第1回目の研修後に【自分の傾向を知る】【相手を理解する】【客観視する】ことの大切さに気付き、第3回の質問紙では【対象者に対する認識】【自己のマネジメントの傾向の認識】が深まり、リフレクションでの気づきに【意識して関わる】という行動変容につながっていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は予定通り研修(研究)を進めることができたが、COVID-19の影響もあり想定より研修参加者は少なかった。また、自部署のクラスター対応、ご自身の感染などにより3回の研修に継続して参加できた人が8名であった。
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今後の研究の推進方策 |
研修後の行動変容についての実態調査と研修プログラムを開発する予定である。 実態調査においては、研修後6か月と12カ月に質問紙調査とインタビュー調査を実施する。
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