研究課題/領域番号 |
21K10578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 山口県立大学 |
研究代表者 |
小川 直美 (佐々木直美) 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (00341230)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 新人看護師 / セルフ・コンパッション / レジリエンス / ストレス反応 / バーンアウト / 看護学生 / 臨地実習 / 精神健康 / コンフォートカード |
研究開始時の研究の概要 |
新人看護師にとって自己内省は成長につながるため必要であるが、これが行き過ぎると、心身の不調に影響し、バーンアウト、離職願望へとつながる。このような新人看護師が感じる自責や被害的認知に介入しうる方法として、認知行動療法の流れをくむセルフ・コンパッション(自己への思いやり)を高める技法がある。 本研究においては、セルフ・コンパッション(自己への思いやり)を高める技法の中でも、コンフォートカードを用いて、新人看護師のバーンアウトを抑制出来るかを検証する。
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研究実績の概要 |
研究1.新人看護師のセルフ・コンパッションとバーンアウトの抑制の検討に先立ち、看護学生を対象として、セルフ・コンパッション、レジリエンス、教員や友人や家族のサポートが知覚されたストレスやストレス反応にどう影響するかについて質問紙調査を行った。共分散構造分析の結果、サポートとセルフ・コンパッションおよびレジリエンスはともに関連しあっており、かつ、サポートはストレス反応に直接影響し、セルフ・コンパッションとレジリエンスは、知覚されたストレスを介してストレス反応に影響を及ぼすことが明らかとなった。今年度はこの結果の公表にむけた準備をすすめた。 研究2.研究1で明らかとなったモデルを参考に、全国の総合病院で勤務する3年目までの新人看護師を対象として調査を行った。用いた変数は、職業性ストレス簡易調査票のすべての項目、セルフ・コンパッション、レジリエンス、リカバリー、バーンアウトである。これについては約2000名から回答協力が得られた。今年度はその調査実施が終了し、公表にむけた準備をすすめているところである。 研究3.新人看護師のセルフ・コンパッションを高めることでバーンアウトが抑制されるという予測をたて、セルフ・コンパッションを高めるためのセルフケア法の効果検証を行う予定である。今年度は、セルフケア法の介入期間、介入頻度などの検討が必要であるため、予備的研究として計画を立案し、30名の対象者に実施しているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究1および研究2ともに公表に向けた準備を進めることができた。 また、研究3については、本調査に向けて予備調査を進めることができた。 そのため、研究計画遂行にむけておおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
研究2については、結果の公表および調査に協力してくださった総合病院への結果のフィードバックを行う予定である。 研究3については、予備的研究の実施終了後に結果をまとめ、本調査に向けて計画立案し、全国の総合病院で勤務する新人看護師を対象とした介入の協力依頼を行う。
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