研究課題/領域番号 |
21K10748
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
今方 裕子 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (10832933)
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研究分担者 |
須釜 淳子 藤田医科大学, 保健衛生学部, 教授 (00203307)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 浮腫 / ドセタキセル / エコー / ステージⅣ / 化学療法 / 下肢浮腫の要因 / 下肢浮腫の特徴 / 乳がん / 観察研究 / 下肢浮腫 / 乳癌 |
研究開始時の研究の概要 |
乳癌患者は、術後や放射線治療後のリンパ浮腫には焦点が当たりケアガイドラインもある。その一方、化学療法による下肢浮腫については、医療従事者は見過ごしており、患者に十分な浮腫管理がなされていない。そこで本研究では、ドセタキセルによる乳がん患者の下肢浮腫について、発生率、出現時期、持続期間、重症化率に加えて、QOLや症状の自覚などの患者の主観的評価、測定による客観的評価とその関連性など、詳細な特徴について明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究においてドセタキセル療法を受けた乳がん患者の下肢浮腫の実態を初めて明らかになった。対象者43名中下肢浮腫は13名(30.2%)に観察された。下肢浮腫の出現時期はドセタキセル投与4回目に最も多く6名(46.2%)であった。下肢浮腫の出現期間は数週間と1カ月がそれぞれ4名(30.8%)で多かった。下肢浮腫の出現部位は足背と下腿前面がそれぞれ12名(92.3%)で多かった。ケア内容はリンパドレナージ、薬物療法であった。教育を受けたのは5名(38.5%)であった。ロジスティック回帰分析の結果、下肢浮腫の出現と乳がんのステージⅣとの間に関連がみられた。 対象者5名中乳がんの病期がステージⅣの2名、ステージⅡの1名に下肢浮腫が出現した。浮腫が出現した3名全員に、真皮下端の凹凸と、皮下組織との境界不明瞭化が超音波画像で腓骨頭下15cmに観察された。この超音波画像所見は自覚症状およびその他の皮膚変化が出現する前に観察された。またステージⅡの患者では下肢浮腫がGrade 2であったのに対し、ステージⅣの患者では2名ともGrade 3まで重症化していた。 本研究により、約30%の患者に下肢浮腫が出現しており、その要因は、ステージⅣの乳がんであることが明らかになった。さらに、ドセタキセルによる下肢浮腫が重症化したのはステージⅣの特徴であった。ステージⅣの患者には、超音波診断装置を用いて腓骨頭下15cmを観察し、真皮下端の凹凸と、皮下組織との境界不明瞭化が観察された時点で圧迫療法を開始することで下肢浮腫の重症化が予防できる可能性が示唆された。
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