研究課題/領域番号 |
21K10754
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
大釜 徳政 創価大学, 看護学部, 教授 (50382247)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 放射線療法 / 高齢期口腔がん患者 / 認知機能低下リスク / 食事 / 有害事象 / 認知機能低下 / 日内変動 / リスク指標 |
研究開始時の研究の概要 |
研究A:累積照射線量別の認知機能低下と有害事象の複合症状の出現時期と変化プロセス、食事の食感・味付け・匂い・食形態・温度に対する官能評価、嗜好および摂取量の変化、個人特性(年齢、性別、義歯装着の有無、喫煙と飲酒歴の有無、教育年数) といった項目間の関係性を因果モデルとして構築する。 研究B:認知機能低下および日内変動と強い因果関係を示す有害事象、官能評価、嗜好と摂取量の変化、個人特性に関する項目を抽出し、認知機能低下を予測するための暫定的な構成概念とリスク指標を検討する。 研究C: 研究Bの暫定的なリスク指標に基づき、認知機能低下リスク指標の信頼性と妥当性を検証する。
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研究実績の概要 |
2023年度、治療前・治療中(20/30/50Gy)・治療終了7日において、調査を実施するための認知機能低下のリスクを予測する暫定的な構成概念とリスク指標における内容妥当性上の課題が生じ、質問紙の再検討を要した。 治療前における患者の生活上で培ってきた嗜好性としての「好きな食べ物や調理方法」「朝食はどんな内容でも今まで食べ慣れている食事」が失われることによる治療中後の認知機能に影響を測定する大項目と指標の抽出の必要性が認められた。 20Gyの時期に「食感と味覚」の相互作用の測定指標について、義歯装着の有無で「腰のある食感と和風出汁」と「食感のなめらかさと和風出汁」の相違が認知機能に影響する可能性、「食材の旨味を活かす味付け」のなかで食材の指定と洋風の旨味より和風の旨味の重要性、「シャキシャキとした噛み応えと甘酸っぱさ」など5大項目21指標の改良を行なった。 30Gyの時期には、前期高齢者に対する「咀嚼しやすい食感と頃合いの温度に対する食べやすさ」「あっさりとした味付けと風味豊かな匂いに対する食べやすさ」「ルーを使った滑らかな食形態に対する食べやすさと咀嚼しやすい食感と頃合いの温度に対する食べやすさ」などなど5大項目29指標の改良を行なった。50Gyの時期に至っては、性別と後期高齢者の相違により、「季節感・副食量・刺激に配慮した献立全体に対する食べやすさ」「刺激の少ない温度と匂いに対する食べやすさ」など6大項目32指標について再検討した。 2024年度は、認知機能低下のリスクを予測するとリスク指標【16大項目83指標】の信頼性と妥当性を検証していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
従来想定していた認知機能低下のリスクを予測する暫定的な構成概念とリスク指標上の課題が生じ、質問紙の再検討を要した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に予定していた治療前・治療中(10/20/30/40/50Gy)・治療終了7日において暫定的なリスク指標のアセスメント項目の信頼性と妥当性を検証するため、次①~③の内を調査する。 ①リスク指標に対する識別性の検証 ②リスク指標に対する信頼性の検証 ③リスク指標に対する妥当性の検証 施設間、入院・外来治療別および個人特性に指標が影響されないことを検証する。
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