研究課題/領域番号 |
21K10931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
松井 学洋 関西学院大学, 教育学部, 准教授 (70549211)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 脳性麻痺児 / 概日リズム / 自律神経活動 / 睡眠覚醒リズム / 脳性麻痺 |
研究開始時の研究の概要 |
脳性麻痺のある児(脳性麻痺児)では自律神経系の異常がよく観察される。生理機能の安定と合併症の予防には、自律神経活動の概日リズムの維持が重要である。本研究の目的は、24時間の心拍変動と活動量の定量的な測定を通して、①脳性麻痺児の自律神経活動の概日リズムの特徴を明らかにする、②脳性麻痺児の睡眠覚醒リズムの特徴を明らかにする、③睡眠覚醒リズムを含む生活環境、臨床像、在宅看護が自律神経活動の概日リズムに与える影響を検討し、生理機能の安定につながる看護援助を探ることである。脳性麻痺児の概日リズムの特徴と影響因子が明らかになれば、本人、家族の健康的な地域生活の維持向上につながる看護援助の開発に貢献できる。
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研究成果の概要 |
本研究では脳性麻痺児の心拍変動と活動量の測定を通して、自律神経活動の概日リズムの特徴とその要因を調べた。自律神経活動の特徴については、睡眠中を含めた測定期間全体で交感神経活動が亢進している状態が示唆された。一方、概日リズムについては脳性麻痺児、定型発達児ともに、交感神経活動において覚醒時間帯は上昇し、睡眠時間帯は低下する周期性を認めた。睡眠覚醒行動においても24時間周期の概日リズムを示した。今回対象となった子ども達は全員が平日は毎日通園、通学をしており、規則正しい入眠覚醒時刻と生活習慣が概日リズムに形成に影響を与えた可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳性麻痺児の交感神経活動では覚醒時間帯は亢進し、睡眠時間帯は減退する概日リズムを認めた。また、睡眠覚醒行動の周期性についても24時間周期の概日リズムを示した。今回対象となった子ども達は全員が平日は毎日通園、通学をしており、規則正しい入眠覚醒時刻と生活習慣が概日リズムに形成に影響を与えた可能性がある。一方、自律神経活動と睡眠覚醒行動については定型発達児同様の概日リズムを認めたが、脳性麻痺児では交感神経活動が恒常的に亢進している可能性が示唆された。
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