研究課題/領域番号 |
21K11023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
後藤 健一 九州大学, 医学研究院, 教授 (30549887)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高血圧 / 高中性脂肪血症 / 睡眠関連呼吸障害 / 多職種連携 / 危険因子 / 職域集団 / 後ろ向きコホート研究 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の高血圧患者の血圧管理は良好と言えず、とくに中年男性の高血圧有病率の増加が問題となっている。心血管病を予防するためには、高血圧患者の適切な血圧管理のみならず、高血圧を発症させないための予防的方策を確立する必要がある。本研究は、男性比率の高い職域集団を対象に、高血圧発症に関与する因子を明らかにし、適切な指導により高血圧発症予防につなげることを目的とした産業保健師と産業医の多職種連携による研究である。本研究により、わが国の中年男性の高血圧発症リスク因子が明らかとなり高血圧有病率低下につながるとともに、多職種連携コンピテンシーが醸成され、職域の健康管理の質の向上につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
職域の産業医と産業保健師が協働し、定期健診、睡眠時無呼吸健診、心臓病健診のデータベースを構築・統合し、高血圧発症に関与する新たな因子の探索を行った。高血圧発症のリスク因子として随時中性脂肪高値、非肥満者における睡眠関連呼吸障害の存在が同定され、これらの研究成果は高血圧領域の国際誌に発表した。また、本研究から得られた研究成果は、保健指導や健康講話を通して乗務員健康管理にフィードバックできた。産業保健師・産業医による多職種連携も推進され、多職種連携コンピテンシーの獲得に向けた体制も構築されつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国においては高血圧患者の血圧管理はいまだ不十分であり、今後高血圧を発症させないための予防的方策も重要な課題である。高血圧発症に関与する因子を明らかにし、適切な指導を行うことで高血圧発症予防につなげることが可能となる。しかし、そのような予防的方策を医師のみで実践するのは難しく、保健師、看護師、薬剤師や管理栄養士などの専門職との緊密な協力・連携が不可欠である。本研究の遂行を通して多職種による高血圧管理スキームの確立、多職種連携コンピテンシーの醸成を目指した。今後、さまざまな医療現場において多職種連携による高血圧管理を推進することで、わが国の高血圧患者の血圧管理の向上が期待できる。
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