研究課題/領域番号 |
21K11104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 九州女子大学 |
研究代表者 |
塩田 由紀 九州女子大学, 家政学部, 教授 (50883245)
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研究分担者 |
新冨 瑞生 九州女子大学, 家政学部, 講師 (30613426)
巴 美樹 九州女子大学, 家政学部, 教授 (60596584)
山本 亜衣 九州女子大学, 家政学部, 講師 (80461474)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | TNF-α / 大豆たんぱく / 栄養状態 / アスリート / 大豆たんぱく質 / 高齢者 / 豆乳 / 栄養 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者が入院・介護を必要とする大きな要因として食事摂取量低下による低栄養が挙げられ、これらを予防・改善するためには十分なエネルギー、たんぱく質、ビタミン、ミネラルの摂取が必要とされているが、種々の要因により、単純に食事量を増やすことは困難である。我々が行った先行研究では、低脂肪豆乳(不二製油(株))が食事量を増やさず、腎にも負担をかけずに高齢者の栄養状態を改善する傾向がみられた。今回は、先行研究の結果を受けて、70歳以上の入院患者30名を対象とした群間並行比較試験において、試験飲料摂取前後の食事調査を実施し、豆乳摂取が高齢者の食事摂取量および栄養状態に及ぼす影響について確認試験を実施する。
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研究実績の概要 |
2020年に不二製油(株)との共同研究で、硬式野球部男子大学生を対象に大豆たんぱく質をベースとした植物性プロテイン飲料を付加する試験を実施した。本研究は競技種目の異なるラグビー部を対象に確認試験を行った。 ラグビー部の男子学生35名を対象とし、コントロール群、植物プロテイン群、牛乳群の3群に分け、400mlの試料を12週間摂取させ、摂取前、摂取期6週、摂取期12週、摂取終了後に各3日間の食事調査を実施した。体組成の測定および血液検査は朝食前の空腹時に行った。 摂取前の栄養素摂取量はすべての栄養素において基準値に達していなかった。試料摂取前と摂取期6週の差分の比較において植物プロテイン群のエネルギー、たんぱく質は743±452kcal、35.0±17.7gと有意に増加した。エネルギー、たんぱく質増加の要因となる食品群は穀類と肉類で、標準化係数(β)は エネルギー:穀類 β=0.675、肉類 β=0.503 たんぱく質:穀類 β=0.500、肉類 β=0.757であり、食事摂取量の増加が確認された。介入後、摂取期6週に植物プロテイン群のみたんぱく質摂取量が1.6g/kgBWと有意に増加し、除脂肪量、骨格筋量は摂取期12週に植物プロテイン群のみ有意に増加した。血液検査の結果、植物プロテイン群のみ摂取期12週にTNF-αの有意な低下が認められた。 植物プロテイン摂取による食事摂取量の増加について、大豆たんぱく質が食欲に何らかの影響を与えているのではないかと示唆された。また、大豆たんぱく質の生理作用に加え、付加した栄養素以上に筋肉合成に必要な栄養素を満たすことができ、骨格筋量が増加したのではないかと示唆された。大豆たんぱく質摂取によるTNF-αの低下については動物実験やヒト試験における報告がみれるが、今回アスリートに対しても同様の結果を得たことから抗炎症作用への有用性を確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は2023年度までに終了予定であるが、2022年度には臨床試験がすべて終了し、現在は9月の栄養改善学会において研究成果を発表するため、データをまとめている段階であることから、本研究の進捗状況はおおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は得られたデータの解析を行い、論文発表に向けて準備を進めていく予定である。
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