研究課題/領域番号 |
21K11179
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
北村 新 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (80866963)
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研究分担者 |
大高 洋平 藤田医科大学, 医学部, 教授 (00317257)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リハビリテーション / 脳卒中 / ADL / 日常生活活動 / トイレ / 介入 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中患者のトイレ動作の自立は、自立した日常生活の再獲得を図るリハビリテーションの主目的の一つである。トイレ動作は便座への乗り移りや下衣の操作など、複数の動作から構成されるスキルであるため、細かな工程ごとに難易度は異なり、工程ごとの評価に基づいた練習方法の立案が必要である。本研究では、トイレ動作を複数の工程に細分化して自立度を評価するツール(Toileting Tasks Assessment Form)を用いて縦断的評価を行い、脳卒中患者のトイレ動作の構造解明と効果的な練習方法の開発を行う。体系的な練習方法を開発することで、トイレ動作に対するリハビリテーションのエビデンス創出が期待される。
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研究成果の概要 |
脳卒中患者にとってトイレ動作の獲得はリハビリテーションの主目標のひとつである。トイレ動作は複数の諸動作で構成されるスキルであり、諸動作の難易度や自立度の経時的変化を知ることは、具体的な練習戦略の立案に貢献する。本研究では回復期リハビリテーション病棟に入院する脳卒中患者を対象にToileting Tasks Assessment Formを用いてトイレ動作を縦断的に評価した。入院時にもっとも難しい諸動作は「ブレーキをかける」であり、学習の難易度がもっとも高い諸動作は「おむつパッドの処理」であった。患者は諸動作の自立度変化に基づき3群に分類され、各群の特性に合わせた練習戦略の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中患者にとってトイレ動作の自立獲得は日常生活を再建するうえで重要な課題である。トイレ動作は、トイレへの出入りや、便座への乗り移り、衣服の操作など、複数の細かい工程から構成される。本研究ではリハビリテーション病棟に入院する脳卒中患者を対象に、各工程の自立度の変化を調査し、各工程の入院時における自立の難易度や、入院期間中における動作獲得の難易度を明らかにした。また、脳卒中患者は各工程の自立の過程から3群に分けられ、各過程に対応した練習戦略が必要であることを明らかにした。本研究の結果は、脳卒中患者がトイレ動作獲得を目標に練習を行ううえで、どの工程からどのような順序で練習するべきかの示唆となる。
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