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野球投手における繰り返しの投球後からの身体反応と運動機能

研究課題

研究課題/領域番号 21K11340
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関国際武道大学

研究代表者

笠原 政志  国際武道大学, 体育学部, 教授 (10535496)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード野球 / アイシング / クールダウン / リカバリー / 投球 / クーリングダウン / 肩関節 / 投手 / 投球後 / 投球障害予防 / 投球パフォーマンス / クレアチンキナーゼ / クーリングタウン
研究開始時の研究の概要

野球投手が投球後のクーリングダウンを目的に肩関節へアイスパックを用いた冷却をしている光景を当たり前のように見かけるようになり「投手=投球後に肩関節への冷却」という流れは今や大衆化している。しかし、投球後の身体反応については未だ明らかにされておらず、あくまで推察の領域での説が現在も続いていることで肩関節周囲へのアイシングの是非に関する一定の見解が得られていない。本研究は普段から投球をしている競技レベルの高い野球投手を対象に投球後に生じる身体反応および運動機能の実態を明らかにする研究を行い、対象者に応じた肩関節周囲へのアイシングを実施する科学的根拠について明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

本研究では、普段から投球をしている野球投手を対象に、投球後に実施する各種クーリングダウンがパフォーマンスおよび肩周囲に及ぼす影響について検証した。その結果は、アイシング、軽運動、安静の条件間の結果において有意な差は認められないことを確認した。また、生化学検査においては、3条件ともに有意な上昇はみられたが、生化学検査の基準値内であり、炎症反応がある閾値までには達していなかった。すなわち、普段から投球を繰り返している投手の場合、通常の強度での投球数であれば、肩周囲への過度な炎症は発生しておらず、肩周囲へのアイシングが炎症反応を抑制するとは限らないことが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで毎日のように投球を行なっている選手の肩周囲へダメージの有無を示す測定評価をしている報告は散見されていなかった。そこで対象者を実際の現役野球投手にし、投球後に行う各種クールダウン後の肩周囲の可動域や筋力と投球パフォーマンスに加えて生化学的検査を実施してアイシングの有効性を検証した。本研究によって普段から投球を繰り返している投手の場合、通常の強度での投球数であれば、肩周囲への過度な炎症は発生しておらず、肩周囲へのアイシングの実施が炎症反応を抑制するとは限らないことが明らかにしたことは、投球後に実施するアイシングの是非を検討する際の学術的知見の一助になったと言える。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 野球投手の投球後に実施する肩周囲へのアイシングや軽運動が投球パフォーマンスおよび肩関節可動域と肩関節周囲筋力に与える影響2024

    • 著者名/発表者名
      笠原政志、三上竜之介、山本利春
    • 雑誌名

      日本アスレティックトレーニング学会誌

      巻: 9 ページ: 183-190

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 大学野球投手におけるクーリングダウン方法の違いがその後の生体反応に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      木村征太郎、山本利春、笠原政志
    • 学会等名
      第8回日本野球科学研究会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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