研究課題/領域番号 |
21K11380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
高倉 久志 同志社大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20631914)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 低酸素環境 / 持久的トレーニング / ミトコンドリア / 赤血球 / ヘモグロビン / ミオグロビン / 酸素供給機構 / 筋組織 / エリスロポイエチン / HIF-1α / 筋有酸素性代謝能力 / 低酸素暴露 / エリスロポエチン / 低酸素トレーニング / ミトコンドリア生合成 / 有酸素性代謝 / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
持久的競技力向上を目的とした低酸素環境を用いた最適な運動トレーニング(TR)方法についてはその解明に至っていない。これまでの研究において、低酸素暴露かTRを単独の刺激因子として用いた場合は、持久的競技力に関与する異なる要因の機能(低酸素刺激の場合は酸素供給能力、TRの場合は細胞内酸素利用能力)をそれぞれ向上させるものの、低酸素暴露とTRの併用は上記の適応を消失させる。そこで本研究では、低酸素環境とTRを併用した場合に持久的競技力に関わる要因の機能向上が抑制された原因を明らかにするとともに、低酸素環境を用いた新たなTR方法についても検証する。
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研究成果の概要 |
低酸素暴露や常酸素環境下での持久的トレーニング(TR)による刺激を同時、または連続的に行った場合にはどちらかの単独因子による刺激に獲得できる効果が消失してしまうことが我々のこれまでの研究で示された。そこで本研究では、3時間低酸素暴露刺激による低酸素応答がどの程度継続するかを踏まえた上で、TRと3時間低酸素暴露刺激を一定の時間間隔を空けて交互に実施する運動プロトコルが骨格筋の有酸素性代謝能力に及ぼす影響を検討した。その結果として、TRと低酸素暴露を交互に実施した場合においては、ヘモグロビン濃度の増加が認められたものの、それ以外の筋有酸素性代謝能力に関する因子への影響は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持久的トレーニング(TR)と低酸素暴露を同時や連続的に実施すると酸素供給能力やミトコンドリア生合成の変化が抑制される。そこで、それぞれの刺激を充分な時間間隔を空けて実施すれば、併用しても各刺激因子を単独で用いた際の適応が維持されるかもしれないと考え、両刺激を交互に行う低酸素暴露を用いたTR法の検証を実施した。これらの成果は筋の有酸素性代謝能力を効果的に向上させる新たな低酸素トレーニングプログラムの開発に繋がると考えられる。また、上記のTR方法が確立されれば、低酸素環境を用いたTRを高地に出向かずとも低酸素テントのような環境さえあれば実施でき、効率的な競技力の向上を望める。
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