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体育授業における没頭度を高める手立て: 思考力・判断力、相互作用の充実から

研究課題

研究課題/領域番号 21K11499
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59030:体育および身体教育学関連
研究機関和歌山大学

研究代表者

村瀬 浩二  和歌山大学, 教育学部, 教授 (90586041)

研究分担者 安部 久貴  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40634556)
梅澤 秋久  横浜国立大学, 教育学部, 教授 (90551185)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード共生体育 / アダプテーション・ゲーム / 互恵的関係 / 合理的配慮 / 没頭度 / 道徳的教育効果 / 主体的参加 / 共同体感覚 / アダプテーションゲーム / TDC / 市民性教育 / 形成的没頭度尺度 / 思考力・判断力・表現力 / 評価法 / フロー / 戦術的意思決定 / 評価方法 / ボールゲーム
研究開始時の研究の概要

本研究は、ボールゲームにおいて学習者の思考力・判断力や仲間との相互作用を高めることで、ゲームへの主体的参加を促し、その没頭度を高めることを仮説とした。そこで、形成的運動没頭度尺度を作成する。また近年の戦術学習のなかで思考力・判断力と仲間との相互作用を両立させようとしたAdaptation Game やTDC を用い、思考力・判断力や相互作用と、没頭度の関係を明らかにし、思考力・判断力、相互作用の充実、教師の関わりにより没頭度を高める方策を明らかにする。また、これらのゲームでは学習者はゲーム場面における思考力・判断力の自己評価を行うことから、これを元に思考力・判断力の評価方法の開発を行う。

研究成果の概要

本研究は体育授業における没頭度を高める取り組みとして、①形成的没頭度尺度を作成し、思考力・判断力と仲間との相互作用に関しての評価方法とした。またゲームのなかでアダプテーション・ゲームを用いることで、ゲームに対する没頭度の向上を図った。
本研究では苦手な子どもが自身からルール調整を要求する形式とした個人化されたアダプテーション・ゲームとして実践した。そこでは得意な子どもに起きる不公平さに対する不満や苦手な子どもの遠慮や懸念が想定される。そこで、アダプテーション・ゲームにおいて、重要な教師の働きかけは①互恵的関係、②合理的配慮の促進の2点に集約された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は運動の苦手な子どもたちが運動に主体的に参加できる手立てを明らかにしたものであるが、それを実現するためには運動の得意な子どもたちの意識変化や教師の働きかけが必要となる。アダプテーション・ゲーム実践の要点として、互恵的関係と合理的配慮が明らかとなったが、これを行うことでクラス全員のゲームに対する主体的参加に加え、相互理解の促進と合理的配慮の理解による道徳的教育効果を期待できる。つまり、アダプテーション・ゲームの実施に過程において、相手の理解と要求を出す機会を創出でき、ウェルビーイングの学習につなげることができよう。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 体育科におけるアダプテーションゲームの意義:合理的配慮を通じた市民性教育の視点から2024

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二, 梅澤秋久
    • 雑誌名

      日本女子体育連盟学術研究

      巻: 40 ページ: 19-31

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 合理的配慮の学習をねらいとしたアダプテーション・ゲームの実践2022

    • 著者名/発表者名
      MURASE Koji、TANAKA Katsumi、UMEZAWA Akihisa
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 67 号: 0 ページ: 1017-1029

    • DOI

      10.5432/jjpehss.22070

    • ISSN
      0484-6710, 1881-7718
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 体育授業でのアダプテーション・ゲームにおける学び:2021

    • 著者名/発表者名
      MURASE Koji、FURUTA Shoko
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 66 号: 0 ページ: 391-407

    • DOI

      10.5432/jjpehss.20068

    • NAID

      130008048765

    • ISSN
      0484-6710, 1881-7718
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] サッカー単元におけるアダプテーション ―小学校5年生での実践―2023

    • 著者名/発表者名
      村瀬 浩二, 梅澤 秋久
    • 学会等名
      日本体育科教育学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 持久走単元におけるICT機器の利活用:コミュニケーションの活性化をねらいとして2023

    • 著者名/発表者名
      村瀬 浩二, 梅澤 秋久
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] ネット型ゲームとしての天大中小の実践 -アダプテーション・ゲームの要素を取り入れて-2022

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二,梅澤秋久
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会 第72回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 合理的配慮の学習をねらいとしたアダプテーション・ゲームの実践 高等特別支援学校におけるバスケットボール単元での実践事例2022

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二,梅澤秋久,田中克実
    • 学会等名
      日本体育科教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 体育授業における形成的没頭度尺度の開発 単元を通じたデータによる妥当性の検討2021

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二,梅澤秋久
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会 第71回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 仕事としての課題設定と互恵的関係(体育科教育1月号)2024

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二,小松咲
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      大修館書店
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 体育科教育1月号「ゲームの目的意識を変えるアダプテーションゲーム」2022

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二・日置悠貴
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      大修館書店
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 体育科教育3月号「問いかけで育む共同体感覚」2022

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      大修館書店
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 体育科教育9月号「劣等コンプレックスと優越コンプレックス関係」2021

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      大修館書店
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 体育科教育10月号「優越コンプレックス」2021

    • 著者名/発表者名
      村瀬浩二
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      大修館書店
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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