研究課題/領域番号 |
21K11542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
吉野 聡 茨城大学, 教育学部, 教授 (10334004)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 知識構造 / スキーマ / スクリプト / スクリプション / ゲーム状況の認知 / ゲーム状況の予測 / 注視点 / ゴール型 / フリー概念 / 位置取り / 教師用映像テスト / コツ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ゴール型技能の改善に向けた教師用映像テストを作成し、その信頼性及び妥当性を確かめると共に、その有効性を検討することを目的とする。これまで蓄積してきた研究成果に新たなボールを持たないときの動きやボール操作の技能改善に帰する要因分析を加え、それらの研究成果に基づいた教師用映像テストを作成する。また作成した映像テストを活用した介入実践的研究を行うことで映像テストの有効性を検討する。本研究はゴール型技能の難しさを意思決定の複雑さに焦点づけて研究を進める。本研究で良質なテストを作成できれば、教員養成系の学生や教員研修での現職教師の力量形成に大いに貢献できると考えている。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,ゴール型球技において特定のゲームパフォーマンスにおける学習者の躓きやその指導に関する教師用映像テストを作成し,その信頼性および妥当性について検討する事であった。状況判断の枠組みで学習者の躓きを浮き彫りにし,実践研究を行いながら有効な手立てに繋がる知見を整理した。しかし,躓きの要因への対処として考えた指導内容がうまく児童に伝わらなかったり,子どもたちの状況判断を安定して改善できなかった。そこで,子どもたちが身に付けるべき内容を再検討し,成功裡な状況判断を行うための知識構造を明らかにしたり,素朴概念を援用した子どもたちが理解できる知識を明らかにすべきとの問題提起論文を作成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で着目した状況判断の視点から学習者の躓きを明らかにすることや特定のゲームパフォーマンス毎にそれらの躓きを特定することには意義があり,また学術的にも進展に貢献できていると考えている。しかし、多くの教師が適用できる指導方略を明らかにするためには,実践的な成果が得られる知見が必要で,本研究ではそこまで明らかにすることができていない。ただし、習得者と未習得者の違いを再生刺激法によるインタビューの質的分析で明らかにできることを示すことができた。また、これらの成果をこの分野の問題提起として学会に提示することができると考えている。
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