研究課題/領域番号 |
21K11569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤原 和哉 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (10779341)
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研究分担者 |
曽根 博仁 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30312846)
児玉 暁 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (50638781)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 医療ビッグデータ / データサイエンス / リアルワールドデータ / 健康寿命延伸 / 寛解 / 介護 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、以下に示す研究計画の通り、以下の1で構築したデータベースを基に2のプロジェクトを実施する。 1. 健診・健康保険レセプト・介護発生/重症化を一体化したデータベースの構築 匿名化した上で収集された薬剤/歯科情報を含む膨大なレセプト情報、臨床指標(血液検査/生活習慣調査)、介護要因並びに増悪の情報を含む介護保険情報を連結可能匿名化し、約1万人を個人突合する 2. 介護発生の誘因となるアウトカムの発生及び介護発生/重症化リスクの解析 95%以上の正確性をもつ独自システムを用いた診療内容の医学的評価を基盤とした手法から、イベントと介護保険情報と照らし合わせ、介護発生/増悪のリスク因子を分析する。
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研究実績の概要 |
今回、95%以上の正確性をもつ独自システムを用いた診療内容の医学的評価を基盤とした手法から、心筋梗塞、心不全、脳卒中、腎透析、下肢切断、失明、骨折、認知症の発生状況を判定する100万人を超えるデータベースの構築に取り組み、一部に関してはデータベース基盤を確立した。そのデータを用い、動脈硬化性疾患のリスク因子の解明を含め、多くの成果を報告した。 さらに糖尿病専門家グループのデータを用い、わが国ではじめて、新たに定義された新国際基準を用いて、糖尿病の寛解に関する大規模な調査と報告を行い、1000人年あたり10.5人(=年間約1%)が寛解し、①男性、②40歳未満、③糖尿病と診断されてから1年未満、④HbA1c値7.0%未満、⑤BMIが高値、⑥1年間の減量幅が5%以上、⑦薬物療法を受けていない人においては、寛解に至る割合が高く2%以上となり、その中でも、薬物療法を受けていない人、HbA1c値7.0%未満の人、1年間の減量幅が5~9.9%の人、10%以上の人では、1000人年あたりの寛解発生数が、それぞれ21.7人、27.8人、25.0人、48.2人と大きく上昇していたを明らかとした。また、多変量解析の結果において、男性、糖尿病罹患期間が短いこと、観察開始時のHbA1cが低いこと、観察開始時の肥満度(BMI)が高いこと、1年間のBMI変化率(減少)が大きいこと、観察期間開始時に薬物治療を受けていないことが、それぞれ独立して寛解と関連していたことを示した。
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