研究課題/領域番号 |
21K11624
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岩波 純 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (90624792)
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研究分担者 |
金川 基 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (00448044)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 筋疾患 / レニン・アンジオテンシン系 / 筋再生 / 筋萎縮 / 筋疾患治療 |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋の健常性の維持は生活の質の維持に重要であり、その再生には衛星細胞が大きな役割を果たしている。衛星細胞は加齢とともに数や増殖能が減少することが報告されており、衛星細胞の増殖・分化のメカニズムを解明することは筋疾患対策に重要である。 レニン・アンジオテンシン系のAT2受容体は臓器保護効果を持ち、衛星細胞にも発現していることが報告されているが、その役割については明らかにされていない。 そこで、衛星細胞を単離してAT2受容体の影響を明らかにするとともに、様々な筋疾患モデルを用いてAT2受容体の影響、刺激による治療効果を明らかにする。
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研究実績の概要 |
これまでアンジオテンシンII2型(AT2)受容体は骨格筋で発現していないと考えられていたが、筋衛星細胞に発現していることが報告され、筋再生に影響していることが示唆された。そこで、骨格筋萎縮や再生でのAT2受容体の影響を検討した。 筋再生への影響を検討するため、AT2受容体欠損マウス(AT2KO)にカルディオトキシン(CTX)を投与し、筋線維の状態を検討した。CTX投与の5日後筋再生の指標となるEmbryonic myosin陽性率は、野生型マウス(WT)では全体の80%だったのに対して、AT2KOでは55%ほどで低下していた。その陽性細胞の筋線維の大きさは、WT、AT2KOで同程度であった。また、中心核の割合は、WT、AT2KOで変化は認められなかった。長期の筋傷害・再生を検討するため、CTXを3週間おきに3回投与し、筋組織を観察したところ、両系統ともCTX投与により筋線維径が小さくなっていたが、WTに比べてAT2KOで筋線維径の小型化が抑制されており、再生が進んでいる可能性があった。以上の結果からAT2受容体が筋再生に影響していることが示唆されたが、長期障害では再生が促進されている可能性が考えられた。 次に筋萎縮におけるAT2受容体の影響を検討した。アデニン過剰摂取による腎障害モデルを作成し、骨格筋への影響を検討した。サンプル採取時の結成で腎機能を評価したところ、アデニン投与によりWT、AT2KOでBUN、CREの上昇が認められたが、特にAT2KOで高値であり、腎障害が亢進していた。次に腎障害による筋萎縮への影響を検討した。両系統ともアデニン投与群で筋線維径の縮小が認められ、この縮小はWTに比べてAT2KOで限博していた。WTの骨格筋でのAT2受容体発現が増加していた。以上の結果から、腎障害による筋萎縮に関して、AT2受容体は萎縮を促進していることが示唆された。
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