研究課題/領域番号 |
21K11643
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
林 直亨 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80273720)
|
研究分担者 |
長岡 泰司 日本大学, 医学部, 准教授 (00333691)
柴 友明 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (40408810)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
|
キーワード | 加齢 / 眼底循環 / 運動習慣 / 眼底血流 / 血管柔軟性 |
研究開始時の研究の概要 |
失明を含む視覚障害の多くは眼底循環の異常に起因する.したがって,視覚障害の一次予防を目的として眼底循環を維持する方策を検討することは重要である. 運動習慣が循環系に及ぼす好ましい影響から察し,眼底循環の異常を運動習慣で予防可能と予想される.そこで,眼底循環の血管機能の加齢に伴う変化を明らかにし,加齢に伴う機能の低下を運動習慣が予防できるかを明らかにするため,以下の2点を検討する. 加齢に伴う眼底循環の柔軟性の変化を明らかにする.人間ドックで得られたデータから,横断研究によって加齢と運動習慣の影響を検討し,その後若齢者と高齢者の眼底血管に及ぼす定期的な運動の影響を検討する.
|
研究成果の概要 |
運動習慣が循環系に及ぼす好ましい影響から察して,加齢に伴う眼底循環の柔軟性の低下を運動習慣によって改善可能との仮説を検証した.まず,横断研究によって,加齢に伴い眼底血流の柔軟性が低下することを実証した.一方,運動習慣が眼底血管の柔軟性に影響するという仮説は支持されなかった(Liu et al. Plos One 2022). その後,縦断研究モデルによって検討を継続している.非監視下での有酸素トレーニングおよび,監視下でのトレーニング実験を行っている.トレーニング前後において,眼底血流,血圧,心拍数,眼内圧を計測している.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴って眼底循環の血管硬化が進むことを示唆することができた.先行研究と併せると,加齢の影響についての成果は一定の論拠となると考えられる.眼底循環の機能低下に伴って,各種疾患につながることが知られていることから,眼底循環の維持をする必要が明示されたものであろう. 一方,眼底循環の血管硬化を予防し,機能を維持改善することを期待して運動習慣の影響を横断的に調査したものの,運動習慣の影響は支持されるものではなかった.今後縦断研究によって明らかにされるものではあろうが,眼底循環の改善については,他の方策を探索する必要があるのかもしれないことが暗示された.
|