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肝星細胞におけるレチノイン酸受容体の役割の解明と肝線維化治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K11657
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

目崎 喜弘  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40431621)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードビタミンA / 肝星細胞 / 肝線維化 / 免疫組織化学 / ラット / レチノイン酸受容体 / クッパー細胞 / 肝類洞内皮細胞 / ヤツメウナギ / Cyp7a1 / 胆汁酸 / 蛍光ビーズ / 貪食 / 類洞周囲腔 / 肝臓 / 星細胞 / 線維化
研究開始時の研究の概要

ビタミンA貯蔵細胞である肝星細胞は、肝線維化の責任細胞でもあり、肝星細胞におけるビタミンA機能の調節が肝線維化の制御に結びつく可能性が示唆されている。応募者らはこれまでに、活性化肝星細胞が、レチノイン酸受容体(RAR)遺伝子発現の転写後レベルの制御を介してレチノイン酸応答性を獲得することを明らかにしてきた。本研究においては、RAR遺伝子発現の転写後調節の機構と、レチノイドシグナルが肝線維化に対して果たす役割を明らかにし、肝線維化の予防・治療に役立てることを目的とする。

研究成果の概要

肝星細胞はビタミンA貯蔵細胞であると同時に、肝線維化の責任細胞でもある。アルコール摂取やウイルス感染などの刺激によって肝星細胞は活性化し、ビタミンA脂質滴を失うと共に、線維化の原因となるコラーゲンを過剰に合成する細胞に変化する。この際、ビタミンAの生理作用発現を担うレチノイン酸受容体が、活性化肝星細胞の細胞質においてスペックル状に分布するが、このレチノイン酸受容体と共局在する細胞小器官を同定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルコール性肝炎やウイルス性肝炎においては、肝線維化、肝硬変、肝癌と病態が進行していくが、線維化した臓器を回復させる有効な治療法はいまだ開発されていない。肝線維化の責任細胞である肝星細胞において、ビタミンAの生理作用を司るレチノイン酸受容体と局在を共にする細胞小器官を見出した。これらの知見を元に、レチノイン酸受容体の機能を調節することで、肝線維化を制御する可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 短腸モデル動物における腸管順応とビタミンA.2024

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 雑誌名

      ビタミン

      巻: 98 ページ: 74-75

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 肝類洞壁細胞によって制御されるビタミン A の輸送と貯蔵.2023

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 雑誌名

      ビタミン

      巻: 97 ページ: 271-274

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 胆汁酸合成の律速酵素CYP7A1の構造生物学的知見.2023

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 雑誌名

      ビタミン

      巻: 97(1) ページ: 21-23

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Cloning and Characterization of Cyp7a1 and Cyp27a1 Genes from the Non-Parasitic Japanese Lamprey Lethenteron reissneri2023

    • 著者名/発表者名
      Morii Mayako、Hebiguchi Taku、Watanabe Ryo、Yoshino Hiroaki、Mezaki Yoshihiro
    • 雑誌名

      Zoological Science

      巻: 40 号: 3

    • DOI

      10.2108/zs220072

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] レチニルエステルを加水分解する酵素に関する最近の知見.2021

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 雑誌名

      ビタミン

      巻: 95 ページ: 504-508

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 短腸モデルラットにおけるビタミンA および脂質代謝の変動と生理的意義2023

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 学会等名
      日本ビタミン学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 肝星細胞におけるレチノイン酸受容体発現とレチノイン酸合成の機能的相関2023

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 学会等名
      日本レチノイド研究会第34回学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] ヤツメウナギの胆汁酸代謝から考えるタンパク質の分子進化2023

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 学会等名
      第375回脂溶性ビタミン総合研究委員会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ビタミンA貯蔵と輸送のメカニズム―病態制御および生物進化の視点から―2022

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 学会等名
      日本ビタミン学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 活性化した肝星細胞(ビタミンA貯蔵細胞)において細胞質にspeckle状に発現するレチノイン酸受容体αと共局在する細胞小器官の探索2022

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 学会等名
      第74回日本細胞生物学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 生体におけるビタミンA 貯蔵の調節とその生理的意義2021

    • 著者名/発表者名
      目崎喜弘
    • 学会等名
      第370回脂溶性ビタミン総合研究委員会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] ビタミン・バイオファクター総合事典2021

    • 著者名/発表者名
      日本ビタミン学会
    • 総ページ数
      672
    • 出版者
      朝倉書店
    • ISBN
      9784254102925
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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