研究課題/領域番号 |
21K11676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中村 俊之 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 准教授 (90706988)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | フラボノイド / ケルセチン / 生体利用性 / ビタミンE / 代謝 / ポリフェノール / 生理活性 |
研究開始時の研究の概要 |
植物性食品成分の多くは植物中では配糖体として存在しており、摂取した配糖体は小腸や大腸で代謝変換を受け生体内では代謝物として存在している。そのため、それらの有効性は抱合代謝物や分解代謝物の寄与が考えられるが、多くの抱合/分解代謝物の生理活性は不明である。加えて、食品成分の代謝変換は、食品の単独摂取と日常的な食事形態である複数同時摂取で異なる。しかしながら、複数同時摂取でのそれらの代謝変化を評価した報告は非常に限られている。そこで本申請研究では、植物性食品成分の複数同時摂取がそれらの代謝変換に及ぼす影響を検討するとともに、食品成分の代謝変換物の機能性を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、栄養成分との複数同時摂取がケルセチンの代謝変換に及ぼす影響を検討するとともに、ケルセチンの代謝変換物の機能性を評価した。栄養成分としてビタミンEとセルロースを用いた。その結果、血漿中のケルセチン抱合代謝物は、ケルセチン単独投与時に比べて、ビタミンEやセルロースとの同時投与により増減したものの、それらの代謝物パターンに大きな変化は見られなかった。次に、ケルセチン抱合代謝物の抗酸化能を評価した。その結果、一部のケルセチン抱合代謝物は抗酸化酵素遺伝子を誘導した。以上の結果から、ケルセチンは摂取後すみやかに抱合代謝されるが、その抱合代謝物が生体内で抗酸化作用を発揮していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
機能性食品による有効性発現は、生体内に存在する代謝物が発揮していることが示唆されるが、代謝物の有効性に関する知見は非常に限られている。また、フラボノイド類の生体利用性にはいわゆる食べ合わせが重要なファクターであると考えられるが、複数同時摂取でのフラボノイド類の生体利用性の変化に関する報告も僅かである。本研究では、複数同時摂取時のケルセチンの生体利用性の変化を示しただけでなく、生体内での実質的な有効性を明らかにした。本研究成果は、食品成分の生体内での挙動の理解に繋がるとともに、副作用を伴わない安心安全な食による健康増進への寄与が期待できる。
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