研究課題/領域番号 |
21K11950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
片山 紀生 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 准教授 (60280559)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | テレビアーカイブ / 認知バイアス / データアナリティクス / マルチメディアアナリティクス / テレビアーカイブアナリティクス / 情報探索 / 情報推薦 / 情報可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
社会の隔絶化や高齢化により、人々の情報獲得に偏りが増大する現象が進行しており、確証バイアスや正常性バイアスなどの認知バイアスが社会問題になっている。本研究では、そのような情報獲得の偏りを補正する手段のひとつとして、テレビアーカイブを用いる方法を探求する。若者のテレビ離れが進んでいる一方で、防災・防犯・保健・福祉等の情報伝達においては、現在でもテレビは大きな役割を担っている。本研究では、認知バイアスの補正には、多様な情報に触れることが不可欠であると考え、テレビアーカイブを用いた情報探索、情報推薦、情報可視化により、情報獲得範囲を拡大するためのプラットフォームの実現を目指す。
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研究成果の概要 |
社会の隔絶化や高齢化により、人々の情報獲得に偏りが増大する現象が進行しており、確証バイアスや正常性バイアスなどの認知バイアスが社会問題になっている。本研究では、認知バイアスの補正には、多様な情報に触れることが不可欠であると考え、テレビアーカイブを用いた情報探索、情報推薦、情報可視化により、専門家から一般まで多様なユーザに対して、情報獲得範囲を拡大するためのプラットフォームを提供することを目的としている。開発したプロトタイプシステムは、テレビアーカイブを対象とするマルチメディアアナリティクスを可能とするものであり、テレビアーカイブアナリティクスと呼ぶべきプラットフォームとなっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、具体的な応用例として防災や安全についての情報獲得に着目し、テキスト・映像解析機能の強化およびユーザインタフェースの操作性向上に注力した。認知バイアスの補正においては、詳細度を段階的に深めていくなどユーザとの対話が不可欠であるため、対話的な操作性が重要になる。そのため、視認性と操作性の両面で効果的なユーザインタフェースとなることに重点を置いており、文字情報と視覚情報の双方の利点を活かしている点が特徴となっている。特に、テレビアーカイブの場合、画像や映像による可視化が可能であることから、テキスト、画像、映像を組み合わせたマルチモーダルな可視化による探索・推薦機能を実現している。
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