研究課題/領域番号 |
21K12091
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
|
研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
柏崎 尚也 東京電機大学, 理工学部, 研究員 (60204385)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 感性情報学 / 感性ロボティクス / 群ロボット / 感性構造体 / 感性情報 / 感性情報処理 / ゲーム理論 / 感性情報構造 / 感性的コミュニケーション / 深層学習 / メッシュネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
申請する本研究では,深層感性データモデルの拡張性についてディープラーニングを応用することで可能にし,多様な対称,環境,事象に対する個性表現を可能にする方法を開発する。また,2020年度までに提案した,個性あるロボット間のコミュニケーションにおけるデータ交換について,実機による検証を行う。 研究の具体的な手順として,(1) 種々の刺激に対応する深層感性データ構造,表層感性データ構造の統合化,(2) 個体間相互認識のプロトコルの最適化,および(3) 実機への搭載による検証について順次検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究では,個性を持った群ロボットを実現するために,(1)感性構造体としての個性データを定義し対案した。これは,経験や外乱によって,重み関数が変化し,感性の嗜好を変化させていくように構築した。(2)感性構造体データの変化は,外部への能動的な働きに対する応答として受けたものと自分の意思との差分から求めるため,ロボット間のコミュニケーションについても提案を行なった。これらは,外乱に大きく左右される要素が考えられるので,(3)実機による検証に重点を置くこととし,ロボットの開発を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,AIによる擬人的行動の研究・開発が行われている。多くの人が心配するように,ブラックボックス化された学習の中で個性的な感情が生じてしまうのではないか,それが人と大きく異なる感性を示すのではないかと懸念している。本研究では,感性構造データを演繹的手法で定義し,人の感性に合わせるような重み関数を導入しやすく,また,学習においてもその様子を人間サイドで確認検証していくことができる。このような視点で感性・性格をロボットに付加し,かつ個性を発揮できるようにすることには,人間社会の存在下で活躍する群ロボットの方向性として重要だと考える。
|