研究課題/領域番号 |
21K12099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61060:感性情報学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
徳丸 正孝 関西大学, システム理工学部, 教授 (70298842)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ソーシャルロボット / 感情モデル / ヒューマンコンピュータインタラクション / 集団規範 / インタラクションモデル |
研究開始時の研究の概要 |
複数の人と複数のロボットがコミュニティ内で行う協働的コミュニケーションに着目し,親密性と協調性を考慮した感情・行動モデルの開発とソーシャルロボットへの実装を行う.人とロボット集団がダンス振付の創作活動を行う具体的タスクを用意し,実環境でのコミュニティにおける人とロボットの情動的コミュニケーションが人の意思決定や集団規範の形成に与える影響を実験的に検証する.本実験を通じ,人との協働を目的とするソーシャルロボットの情動性が,コミュニティ全体の雰囲気にどのような影響を与えるか,また人間も含めたコミュニティにおいて集団規範が形成されるかを検証し,今後のソーシャルロボットの開発へと展開する.
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研究成果の概要 |
複数の人と複数のロボットがコミュニティ内で行う協働的コミュニケーションに着目し,親密性と協調性を考慮した感情表出モデルや意思決定モデルの開発し,様々な環境を想定した人とロボットのインタラクションにおいてロボットの振る舞いが人に与える効果や影響について実験的に検証した. 感情状態の変化によりミスをする,時に消極的で遠慮の振る舞いを見せるロボットは人との協働において共感を誘発し,より親しみを得られることや,協力関係と利害関係が共存する協働において,ロボットの適切な感情表現が人に対して良い印象を与え,集団行動における良好なコミュニケーションに繋がることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の問いは,ソーシャルロボットの感情的な振る舞いや協調的・対立的な意思決定が,人とロボットの集団による協働的・共創的なコミュニケーションにおいて人の感情や意思決定にどのような影響を与えるかを明らかにすることであった. 本研究で開発した感情表出モデルや意思決定モデルは,従来研究ではあまり注目されてこなかったロボットのミスや弱さ,遠慮などの消極的な振る舞いにも焦点を当てており,人とロボットのインタラクションにおける親密性を高める効果が確認されたところに大きな成果がある.これらのモデルは,近未来においてヒューマノイドロボットと人が共存する社会を見据えたコミュニケーションロボット開発に貢献できる.
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