研究課題/領域番号 |
21K12150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62020:ウェブ情報学およびサービス情報学関連
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
杉村 博 神奈川工科大学, 創造工学部, 准教授 (80647503)
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研究分担者 |
山崎 洋一 神奈川工科大学, 創造工学部, 准教授 (40568763)
三栖 貴行 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (80570572)
一色 正男 神奈川工科大学, 創造工学部, 教授 (90567364)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 生活改善 / 健康寿命を伸ばす科学技術の振興 / スマートハウス / IoT / AI / 生活行動評価 / 未病 |
研究開始時の研究の概要 |
一人暮らし大学生のような若者から,単身赴任の社会人,独居老人といった独身者かつ健常者を主対象として,センサやインターネット家電から情報を集めて,そのデータを統計的や人工知能を利用した生活行動を評価し,改善を促すシステムの開発方法及びその効果について研究する。身体的なことだけでなく,精神的な健康や,社会活動などに関しても幅広く支援する。さらにこれらの情報はプライバシに配慮した形で遠隔の家族が見守ることのできるシステムを開発する。
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研究実績の概要 |
独身者や高齢者の日常生活の負担,外食・既製品利用の増加,怠惰な生活,家族や社会コミュニケーションの希薄化が問題となっている。医療や介護の観点からも,厚生労働省は「健康寿命を伸ばす科学技術の振興」が重要としている。プラスチックごみや省エネといった地球環境保全への個人努力も重要である。しかし,独居老人,独身・単身赴任の社会人,一人暮らし大学生のような若者といった独身者が自らの生活を省みて改善することは非常に困難である。本研究では,ウェアラブル端末,スマートフォン,スマートホームといったIoT利用と,そこから集約されるデータの分析によってユーザの生活品質を評価し,生活改善の助言や気付きを与えるシステムの開発に取り組む。本システムは1日毎,1週間毎,1ヶ月毎のように定期的に生活を採点し,生活成績表を作成してアドバイスとともにユーザに通知する。採点では生活評価を6大項目に分割して示すことで具体的な生活改善策への気付きを促す。本研究は実際のシステム開発を通じて下記の3点の問いに取り組む。 1.プライバシ情報に考慮したIoTやHEMSに関する多種プロトコル統合データベースとは 2.IoT機器のセンシングデータを利用した定量的生活改善評価分析関数とは 3.AIを利用した生活改善に関する評価項目と定量的評価分析関数とは 2022年度において上記2に関して中心に研究を進め、スマートハウスを統合するシステムソフトウェア及びデータベースについて開発し、多種のプロトコルのデータを一箇所にまとめて生活の行動について定量的な分析を行う関数の開発および、拡張性を考慮したソフトウェアの設計を行った。具体的な定量的評価関数の実装は、睡眠時間、歩数、ストレスの3種類について開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は実際のシステム開発を通じて下記の3点の問いに取り組む事としており、各年度で段階的に実施することを計画している。 1.プライバシ情報に考慮したIoTやHEMSに関する多種プロトコル統合データベース研究 2.IoT機器のセンシングデータを利用した定量的生活改善評価分析関数研究 3.AIを利用した生活改善に関する評価項目と定量的評価分析関数研究 昨年度(2021年度)は1に関しての研究はほぼ終了していたが、完全終了ではなかったため、2022年度で追加開発を行った。それとともに2022年度で予定していた2に関する研究開発を平行実施して、およその開発は終了となった。具体的な評価関数として予定していた、室温、体脂肪率に関しては、データベース設計部分の開発が難航して着手できなかったが、睡眠時間、歩数、ストレスの3種類の実装とともに拡張性の高い構成を作成したので、2023年度では項目3とともに平行開発が無理なく実施できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
現在、概ね順調に推進できていることもあり、当初の計画通りに研究実施していく。2023年度においてはAIを利用した生活改善について研究を実施して行く予定である。
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