研究課題/領域番号 |
21K12480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
足立 基浩 和歌山大学, 経済学部, 教授 (30283948)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 空間計量経済学 / 地理的加重回帰分析 / 訪問確率 / 観光需要 / まちづくり / 新型コロナウイルス / カーネル関数 / 都市的連鎖 / GoToキャンペーン / 観光需要の推計 / モランのI統計量 / 地理情報システム / 主成分分析 / 地理的加重」回帰分析 / モランのI |
研究開始時の研究の概要 |
コロナ禍においては、移動制約を伴うために国内観光は特に「遠方」よりも「近隣、周辺地域」への観光需要が多くなると予測される。よってこの「近隣、周辺地域人口」を考慮しながら、国内の観光需要の推定モデルを計測したい。 また、空間計量経済学では、地域間の相関関係の計測が可能である。人の移動などについて、地域的な連鎖を考慮したモデルを構築したい。
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研究成果の概要 |
本研究においては空間計量経済学(位置情報が回帰分析などで重要な役割を演じる)の手法を用いて分析を行っている。特にコロナウイルスの拡大パターンを把握したうえで、観光客の訪問確率と人流移動との関係性を重視し「地理的加重回帰分析」を用いた分析を試みた。その結果、外部からの人の移動(観光等)の影響度は都道府県ごとに異なることが分かった。人流移動については、特に「東海道新幹線」の影響が大きい点、また、東北地方や北海道地方においては地域内で移動(観光)が大きい点などが示された。また、都道府県の「人口規模」そのものについては、関西以西地区が人流移動に与える影響は大きい点なども明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
観光需要は当該地域の「人口規模(人口数)」と「外部からの訪問者数」から構成されるとの仮定の下、周辺地域の影響等についてモデルを構築した。分析には、データの立地ごとに回帰分析のパラメーターが変わる空間計量経済学の一分野である「地理的加重回帰分析モデル」を用いた。従来空間経済学の立場から「地域への訪問確率」について分析を行った先行研究はない、また、人流によって引き起こされるコロナ感染の拡大パターンに注目し人々の移動モデルを構築した。その結果、日本国内において、東北や北海道など関東以北地域と、関西や九州などの以西地区では「人流」については互いに異なるパターンを有している点が確認された。
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