研究課題/領域番号 |
21K12628
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
比嘉 昌 兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (90375197)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 人工関節 / バイオメカニクス |
研究開始時の研究の概要 |
人工関節の手術中に、関節周囲の軟組織の張力を設定する工程がある。この張力は関節面にかかる力(関節反力)により評価可能である。そこで、本研究では、この関節反力を測定可能な装置の開発を行い、実際に測定することを目的とする。 期間の前半は、装置の開発と実験室での校正を行い、死体を用いた計測までを目指す。死体を用いた計測では、実際の使用感のテストと体内外でのワイヤレス通信のテストなどが目的である。最終的に実際の手術中の計測を行うことを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、人工股関節手術中の関節反力計測のための装置開発、そしてその装置を用いた実測であった。完全ワイヤレス化の装置を作成し、死体を用いた実測も完了できた。最終目的である実際の手術機器としての完成までは達成していないが、十分に使用可能な装置の開発ができたと考えている。現在はこの開発した装置を用いて、死体を用いた計測であれば数を増やすことは可能であり、計測数を増やしていきデータを増やすことを今後は目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、実際に股関節反力を計測した結果、臨床的に問題となっている術後脱臼に関して分かったことがある。例えば、股関節を屈曲内旋させると関節反力が後方プラス下方へ向くため、脱臼が起こりやすいことが数値にて証明されたことである。もう一つは、伸展プラス外旋させると、関節反力が前方へ向くため、前方脱臼が起こりやすいことが数値にて証明された。関節反力の絶対値も重要ではあるが、力の向きが脱臼の有無を判断するうえでは重要であるといえる。
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