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ラマン分光法を応用した膀胱上皮内癌(CIS)診断技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K12738
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90130:医用システム関連
研究機関東海学園大学

研究代表者

松吉 ひろ子  東海学園大学, 健康栄養学部, 准教授 (10448772)

研究分担者 佐藤 英俊  関西学院大学, 生命環境学部, 教授 (10300873)
三宅 牧人  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80601400)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードRaman分光 / 膀胱上皮内癌 / ラマン分光 / 膀胱上皮内癌(CIS) / ラマン分光測定
研究開始時の研究の概要

ラマン分光分析は、試料の前処理を必要とせず,そのままの状態で分子情報を非侵襲的に得ることができる利点があり、これまで、癌の検出・経時的に治療効果の判定ができる技術であること、膀胱炎モデルとその対照群との弁別が可能であることを示してきた。この技術を生かして、上皮内癌と炎症病変とを弁別できる新たな診断法を確立したい。

研究成果の概要

N-Butyl-N-butan-4-ol-nitrosamine(BBN)の経口投与により、膀胱上皮内非浸潤癌を誘発したモデルとBBN不含飲水を経口投与した対照モデルラット膀胱組織を10%中性緩衝ホルマリン液で固定、パラフィンに包埋・脱パラフィン処理した後、ラマンスペクトルを測定し、解析した。膀胱上皮内癌モデルではAmide Ⅲのピークである1230 cm-1でラマン強度が減少し1300 cm-1付近で増強する結果になった。主成分分析により、膀胱癌上皮と対照上皮は弁別できることが明らかになった。以上より、ラマン分光は、膀胱上皮非浸潤癌の診断に有効な技術となりうると考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで、技術的制約から、無標識、非侵襲で生体膀胱の状態を判断する方法について論じられることはまれであったが、ラマン分光の応用により無侵襲で生きたままの組織情報の取得が期待でき、有用性の高い新しい診断法が確立できる可能性がある。今研究では、ラマン分光法で膀胱上皮内癌モデルラットと対照ラットの膀胱組織の弁別が可能であることを示すことで、これまで白色光内視鏡観察では診断できなかった検出の難しい膀胱上皮内癌の高精度診断技術の確立に近づいたと考えられる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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