研究課題/領域番号 |
21K12972
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02050:文学一般関連
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研究機関 | 明治学院大学 (2022) 広島大学 (2021) |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | アフォリズム / 論争 / ポレミック / 大杉栄 / 芥川龍之介 / 稲垣足穂 / フィクショナリティ / 断章形式 / 日本文学 / 比較文学 / 文学理論 |
研究開始時の研究の概要 |
日本におけるアフォリズム(断片・断章形式の文学)の成立を探究する。西洋文学の翻訳を通じて明治時代の影響を分析し、大正時代のジャーナリズムの発展まで考察する。ノンフィクション文学としてどのように普及・発展したのかを検討しながら、フランス・イギリス・ドイツのアフォリズムと、日本のアフォリズムの形式を比較分析し、日本のアフォリズムにおける著者「わたし」のあり方を明 らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、日本におけるアフォリズム(断片・断章形式の文学)が、西洋文学の翻訳を通じて明治時代にどのように成立し、大正ジャーナリズムの発展の中で、ノンフィクション文学としてどのように普及・発展したのかを検討するものである。今年度に収集してきた資料を精読を進みましました。また、2021年にボルドー大学で実施された国際シンポジウムEcrivains polemistes et essais polemiques dans la litterature mondiale(世界文学における論争を引き起こすエッセーと論争に参加する作家たち)の参加につれ、論文を執筆して出版が決まりました。2023年度に出版される予定です。夏に、資料収集を行い、19世紀フランスに使われていたことわざ・名言集・アフォリズム集の種類と形を把握ができました。さらに、研究者と打ち合わせができて、2023年5月13日に明治学院大学で実施されるアフォリズム関連のシンポジウムを企画するようになりました。「大正期視覚メディアとフィクション 稲垣足穂『一千一秒物語』の言語表象」という論文が高橋幸平・久保昭博・日高佳紀編「『小説のフィクショナリティ 理論で読み直す日本の文学』(2022年8月刊行)で掲載されました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
去年から学外でフランス語教育にも力を入れるようになりましてまだ翻訳作業に取り組めていません。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に「アフォリズムと通念」というシンポジウムの実施して、その成果の刊行の形を考えます。 また、芥川龍之介の断章形式をフランス語で翻訳して、編集する予定です。
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