研究開始時の研究の概要 |
子どもたちが継承語を学ぶ場としては, 家庭や教育機関のほか, 保護者が自主的に運営する小規模なコミュニティが挙げられるが, 公的資金が投入されない自助グループの実態については, 不明な点が多く残されている. このような状況を踏まえ, 本研究では, 海外に暮らす「日本につながる子どもたち」の継承日本語教育を目的とした保護者主体の自助グループで, どのような教育実践が行われているのかを調査し, 複雑な言語体系を有する子どもたちのスクリプト獲得や多言語使用について明らかにすることを目的とする.
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