研究課題/領域番号 |
21K13353
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 多摩大学 |
研究代表者 |
初見 康行 多摩大学, 経営情報学部, 准教授 (50737286)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | インターンシップ / 組織適応 / 就業体験 / キャリア形成 / 大学生 / キャリア自律 / 社会人基礎力 / キャリア / 若手社会人 / 組織社会化 / キャリア探索 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では実証研究を通して「大学在学中のインターンシップ経験(就業経験)」が「入社後の組織適応」に及ぼす影響を明らかにしていく。具体的には、就職情報サイト大手の民間企業と共同研究を実施することにより、大学3年次から入社1年後までのパネルデータを取得していく。本パネルデータの分析を通して「大学在学中の就業経験」が「大学卒業後の組織適応(早期離職の有無、ジョブ・エンゲージメント、組織コミットメント、主観的生産性など)」に及ぼす影響と、両者の因果関係・メカニズムを明らかにすることが本研究の最終目的である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、大学在学中のインターンシップ経験が入社後の組織適応に及ぼす影響を明らかにすることである。主な発見として、在学中の「社会人基礎力」が、入社7ヶ月後および16ヶ月後の「ワーク・エンゲージメント」に有意な影響を与えることが確認された。換言すれば、インターンシップを通して「仕事内容や社風の理解」だけでなく、社会人基礎力に代表される「能力開発」を行うことが、入社後の組織適応にも有効であることが確認された。また、「社会人基礎力」と強く相関する要因として「自律的キャリア観」が確認されており、スキル面とマインド面の両方を在学中に育成する重要性が示唆される結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、インターンシップを通して社会人基礎力に代表される「能力開発」を行うことが、入社後の組織適応に有効な可能性が確認された。また、社会人基礎力が高い学生は、自己のキャリアを自律的にマネジメントする「キャリア自律」の値が高いことも確認された。さらに、キャリア自律や社会人基礎力が高い学生は「就業体験」を伴う長期のインターンシップやキャリア形成活動に参加している割合が高いことも確認されている。実証研究から、大学在学中にキャリア自律(マインド)と能力(スキル)を高めることが入社後の組織適応に有効であることが明らかになったことは、学術的にも社会的にも有意義な知見であると考えられる。
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