研究課題/領域番号 |
21K13545
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 (2022-2023) 筑波大学 (2021) |
研究代表者 |
藤原 あや 福岡教育大学, 障害学生支援センター, 講師 (10882417)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 幼児期 / 遊び / 幼児 |
研究開始時の研究の概要 |
乳幼児期における自発的な活動としての遊びは、心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な活動であるが、ASD児にとって遊びはどのような活動だろうか。ASD児は、遊びの困難さを指摘される一方で、どのような遊びを楽しみ、どのような活動を遊びと捉えているかについては、ほとんど焦点を当てられてこなかった。ASD児にとって遊びとは何かを明らかにすることは、ASD児を含む子どもたちが楽しむことのできる遊びの環境作りや支援の実現につながると考えられる。本研究では、ASD児者の遊びに関する調査を通して、ASD児にとって楽しい遊びや参加しやすい遊びを明らかにし、それらを踏まえた遊びの環境作りや支援の効果を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、自閉スペクトラム症(以下、ASD)児が楽しいと感じる遊びや参加しやすい遊びの特徴、具体的な遊びを明らかにすることを目的とした。 ASD者の保護者を対象とした調査の結果、幼児期においてASD児が好み、楽しいと感じる遊びは、運動遊び、感覚遊び、受容遊び、構成遊びであり、苦手な遊びは運動遊びやルール遊び、集団遊び、役割遊びであることがわかった。これらの結果から、運動遊びや感覚遊び等を設定することで、ASD児が自ら選択して遊ぶことができる環境となると考えられた。また、役割遊びなどASD児の参加が難しい遊びにおいては、参加し易くするための工夫や必要なサポートを行う必要もあると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において幼児期の自閉スペクトラム症(以下、ASD)児が好む遊びや楽しんでいると考えられる遊びとして、運動遊び、感覚遊び、受容遊び、構成遊びであることがわかり、これらの結果は、幼児期のASD児が楽しむことのできる遊びの環境作りに役立つと考えられた。また、苦手な遊びとして挙がっていた運動遊びやルール遊び、集団遊び、役割遊びなどにおいては、参加し易くなる工夫や参加に必要なサポートが必要であると考えられ、これらは幼児期のASD児の支援において有用な視点となると考えられた。
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