研究課題/領域番号 |
21K13567
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
原 郁水 弘前大学, 教育学部, 准教授 (50794129)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | レジリエンス / 学校 / 環境 / 高校生 / 小学生 / 中学生 / 学校環境 / 部活動 / 体験活動 / 非認知的能力 / 学校教育 / 特別活動 / 生徒指導 / 養護教諭 / 教育活動 |
研究開始時の研究の概要 |
学校教育においては様々な教育活動が行われており、近年ではその効果の検証が求められている。学力に関しては、テストなどの指標によって評価がなされているが、学力以外の部分に関する評価はあまり十分とは言えない。本研究では、レジリエンス(精神的回復力)の研究を基に、①教育活動が学力以外の心の側面に関する効果について検討すること、および②教育環境が心の側面に及ぼす影響について検討することを目的として検討を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、学校における教育活動及び環境が児童生徒のレジリエンスに及ぼす影響について検証することを目的としている。 本年度は学校の環境面とレジリエンスに着目した予備調査をまとめ学会で発表した。様々な学校に所属する教員及び養護教諭36名を対象にした調査であり、学校全体のレジリエンスと学校環境に関する5件法による質問への回答と自由記述の質問項目への解答を依頼した。t検定の結果「児童生徒は学校のルール(校則)について納得している」「学校で先生方は児童生徒に期待している」「学校で児童生徒は先生方から見守られていると感じている」「学校ではほとんどの児童生徒に一人以上の信頼できる先生がいる」等の項目と学校全体のレジリエンスの間に関連があることが示された。また、女子大学生250名を対象に回想法による高校時代のレジリエンスと学校環境に関する調査を実施した。Hendersonらによるレジリエンスを高める学校環境である「向社会的な絆」「明確で一貫した境界」「ライフスキル教育の実施」「思いやりと支援の提供」「高い期待の設定と伝達」「有意義な参加の機会の提供の」6つの要素を基に尺度を作成し因子分析の結果「教師への信頼」「学校での安心感」「助け合う環境」の3因子を抽出したこれらは全てのレジリエンスの項目との相関が有意であった。 また、継続して調査している学校環境と児童生徒のレジリエンスについて第2回目の調査を実施した。今後はこのデータを基に分析を行い学会発表や論文投稿を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予定していた継続調査を終えたが、データの内容などから、再度調査を実施することで、より研究の精度が高まると考え、継続調査を検討している。そのため進捗状況はやや遅れているとしている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の方策については様々な学校環境にいる小中学生の継続的なデータの獲得と分析を実施し学会誌や学会発表などで公表する予定である。
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