研究課題/領域番号 |
21K13637
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
大沼 亮 津田塾大学, 学芸学部, 助教 (60829729)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 見極め経験促進 / フェイク記事 / ソーシャルメディア / 訂正記事 / 意見動向 |
研究開始時の研究の概要 |
ソーシャルメディア上の投稿記事は有用だが,フェイクやデマが混在している.ゆえに,記事の信憑性を見極めるファクトチェックが重要だが,その能力育成方法は確立されていない.本研究では,「ある記事を,他者がどう見ているか」を意識したファクトチェックを未熟者自身に行わせることによるフェイク記事の見極め経験促進手法の実現を目指す.そのために,フェイクの可能性のある記事を訂正記事と共に抽出する手法,記事に対する反応の整理・蓄積手法,これらの切っ掛け情報を経験状況に応じて未熟者に提示する能力育成方法を開発する.これらの手法に基づいて支援システムを開発し,実際的な経験の積み重ねのための新たな支援の可能性を示す.
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研究成果の概要 |
ソーシャルメディア上に個人が投稿した記事が有力な情報源となる場面が増えてきているが,同時にフェイク記事による問題が増加している.ゆえに,記事の真偽を見極める能力の育成が重要だが,方法が確立されていない.見極め方の体得には経験の積み重ねが重要だが,経験自体を十分に得られない実状がある.本研究では,「ある記事を,他者がどう見ているか」を意識したファクトチェックを未熟者自身に行わせることによるフェイク記事の見極め経験促進手法を提案した.この手法に基づいた支援システムを開発することで,フェイク記事を見極める実際的な経験の積み重ねのための新たな支援の可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ソーシャルメディア記事の活用能力育成のために重要性が指摘されながらも,これまで困難であった「記事の真偽を見極める経験の積み重ね」を可能とする教育支援充実の意義を有する.
また,記事の真偽を見極める手がかりとして「他者の意見動向」に光を当て,その自動的な抽出・体系化・提示のための仕組みを開発することで,未熟者の見極め経験を促進する新たなアプローチにより能力育成に挑戦する本研究は,教育工学研究の新たな可能性を提示する意義を有する.
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