研究課題/領域番号 |
21K13743
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宮内 英里 筑波大学, システム情報系, 助教 (40882874)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ニューロエンハンスメント / 脳リズム / TMS-EEG / rTMS / メタ認知 / マインドフルネス / ニューロモジュレーション / 反芻 |
研究開始時の研究の概要 |
脳磁気刺激法(TMS)は、ヒトの認知機能の中核である脳リズムを非侵襲に操作することで、関連する認知・行動を変容できる可能性のある手法である。申請者は、先行研究にて、ネガティブな出来事にとらわれる反芻思考と相反する諦め思考を、メタ認知機能と関連する脳リズムをTMSで操作することによって促進できることを示した。本研究は、その発展として、脳リズムを操作することでメタ認知機能を促進するTMS 技術と、メタ認知機能を高めて反芻思考に対する気づきや、思考に対する反応性の低下を促進するマインドフルネス訓練を組み合わせることで、メタ認知機能の向上を通して反芻を低減させる介入プログラムの開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、ヒトの認知機能に関連する脳リズムを磁気を用いて刺激する技術(TMS)と、自己の認知を客観的にとらえるために重要なメタ認知機能を高める効果を持つとされるマインドフルネス訓練を組み合わせることで、メタ認知機能の向上やネガティブな出来事にとらわれる反芻思考の低減につながる介入プログラムを開発した。本研究の成果は、抑うつ・不安などの精神的問題を予防・改善する新たな介入選択肢の提案を可能にする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、TMSとマインドフルネス訓練の組合せによる相乗効果の可能性が示唆された。マインドフルネス訓練は、メタ認知機能の向上に関して持続的な効果を示すが、そのような効果が出るまでに時間がかかることが課題になる。一方で、TMSは即効性があるものの、効果の持続が課題となる。本研究の発展により、両者の作用メカニズムが適用となる様々な認知機能や精神疾患を対象として、即効性・持続性のある新たな介入手法を提案できる可能性がある。
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