配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的を踏まえ具体的研究課題は次のように3つに分けられる. 1つ目はインフレーションの確率形式を理論的に整備するとともに, 数値計算プログラムを開発・公開し, さらに具体的なインフレーション理論の解析を行うことである. また本形式を応用し原始ブラックホール形成理論を探るとともに, 正確な原始ブラックホール量の計算法を確立する. そして原始ブラックホールに関連した初期重力波を通じてインフレーションに対して得られる情報を模索する.
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研究実績の概要 |
本研究は確率形式・原始ブラックホール (BH)・重力波の 3 側面からインフレーション宇宙に迫ることを目的とし, 論文 JCAP 02 (2022) no.02, 021 では任意スケールで粗視化した初期ゆらぎの確率分布を確率形式で定式化し, インフレーション模型と原始 BH 量を対応づけることを可能にし, また JCAP 10 (2021), 053 や JCAP 05 (2022) no.05, 012 では原始 BH 形成条件や, その下での原始 BH 形成量の見積もり法などを確立した. 原始 BH に関する総括論文 (arXiv:2211.05767) も共同で執筆した. JCAP 05 (2023), 044 や arXiv:2311.17760 では対応する重力波量を見積もり LISA 宇宙重力波望遠鏡で原始 BH シナリオを検証できることを明らかにし, arXiv:2404.12591 では宇宙で起こった相転移まで検出できることを示した. この他 12 本の論文を発表し, 18 件の国際学会, 10 件の国内学会, 13 件のセミナー発表を行うなど, 十二分の研究成果を得た.
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