研究課題/領域番号 |
21K13980
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17010:宇宙惑星科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
増田 賢人 大阪大学, 大学院理学研究科, 准教授 (20874168)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 恒星の自転・年齢 / 測光観測 / 太陽系外惑星 / 恒星の自転と年齢 / 高分散分光観測 / 恒星の自転進化 / 惑星形成 / 原始惑星系円盤 / 系外惑星 |
研究開始時の研究の概要 |
太陽系外の惑星には、円形でない軌道や、恒星の自転に対し傾いた軌道をもつものが存在する。これらの惑星系と、ほぼ円形でよく揃った惑星軌道をもつ太陽系との差異がどのように生じたかは明らかになっていない。本研究では、地上・宇宙の様々な望遠鏡で取得されたデータを組み合わせることで、惑星の軌道形状の主星質量への依存性や、恒星の自転に対する原始惑星系円盤の傾きを調べることで、系外惑星軌道の多様性の起源に迫る。
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研究成果の概要 |
恒星の自転周期を調べる方法の一つとして、恒星表面に存在する黒点が自転とともに見え隠れすることに伴う明るさの変化を検出するものがある。この手法はこれまで数万を超える恒星に適用されてきたが、黒点による光度変化が検出される恒星は一部であり、またなぜ一部でしか検出されないのかも明らかでなかった。本研究では、多数の恒星に対する分光観測データ(明るさと波長の関係)から、それらの恒星の自転周期分布を導出する解析手法を新たに開発した。この手法は黒点の方法が適用できない恒星に対しても適用可能である。また、黒点検出の有無が主に恒星の年齢と対応していることを初めて明確に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、恒星の自転周期の新たな決定手法を開発し、また既存の決定手法の限界を明らかにした。恒星の自転周期の決定は、恒星の自転方向とそのまわりの惑星の公転方向の決定において重要な役割を果たす。太陽系では両者は揃っているが、太陽系外惑星では一般にずれていることがわかっており、この違いは惑星系の形成・進化の経路の多様性を反映するものと考えられている。したがって本研究の成果は、宇宙における太陽系や地球の普遍性・特殊性を解明する礎となる。
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